『フォーラム現代社会学』第24号(2025)目次

『フォーラム現代社会学』第24号(2025)の目次は、以下の通りです。

目次

▼論文
有権者の大阪全体利益志向が大阪維新支持態度に与える効果―調整変数としてのIR誘致への支持― 伊藤理史
企業による生活介入はいかに可能になるのか―独身寮における「生活指導」に着目して― 佐藤大修
若者の恋愛関係における関係維持・調整プロセスとジェンダー規範―ペア・データの構造的ナラティブ分析から― 岡田玖美子
日本と韓国の福祉国家への支持―対立の日本と合意の韓国― 池田裕
多文化地域におけるイスラーム施設が生み出す役割―女性・子どもへの支援に着目して― 嵜本圭子
これからの社会、これからの社会学

▼特集Ⅰ 人口減少社会に生きる/活きる社会学
大会シンポジウムおよびシンポジウム「人口減少社会に生きる/活きる社会学」の趣旨 平井晶子,大山小夜
歴史的・世界的視野からみた日本家族人口の現在地 平井晶子
持続可能な家族政策・労働政策としての育児休業 中里英樹
仕事と休暇―フィンランドの高齢者ケア制度にみる労働の持続可能性― 髙橋絵里香
コメント 人口とケアの持続可能性 筒井淳也

▼特集Ⅱ 関西における〈社会〉の発見と自由な知の創造
序文 梅村麦生
拡大する社会から収縮する社会へ―関西地域と知のあり方― 荻野昌弘
「夜明けの街」のエスノグラフィへ─阪神・淡路大震災後の公共空間をめぐる想像力の再検討─ 稲津秀樹
大阪府内自治体における生活困窮者自立支援事業の展開―「雇用主の関与」を促す事業実施体制― 長松奈美江
地域文化の創造とはなにか―作田啓一の価値理論による豊岡の事例分析― 岡崎宏樹
コメント シンポジウムの後で個人的に考えたこと 宇城輝人
コメント 非人間的なシステムに抗する人々の営みと関西の知の創造 阿部真大

▼小特集 戦争社会学の可能性と課題―岩波シリーズ『戦争と社会』を手掛かりに―
戦争社会学の可能性と課題―ウクライナ、ガザとどう対峙するのか― 蘭信三,加藤久子
〈記憶〉と〈追悼〉の現在地をめぐる覚書―『シリーズ 戦争と社会5 変容する記憶と追悼』を手がかりに― 山本昭宏
自衛隊退職者を媒介とした自衛隊と社会の関係の検討可能性―戦後日本の「特殊性」とポストモダン・ミリタリー論のはざま― 津田壮章
戦争と平和をめぐる言説・表象の空間―「自衛隊に関する意識調査」に基づく計量分析― 吉田純
「特殊であるかないか」は、比較と再帰性の方法論的取り込みが決める―戦争社会学・軍事社会学研究に求められる規準のために― 野上元

▼自著を語る
自著を語る~MY FIRST BOOK~ 永田夏来,髙谷幸
『就活の社会学―大学生と「やりたいこと」』 妹尾麻美
『男性育休の社会学』 中里英樹
『髪をもたない女性たちの生活世界―その「生きづらさ」と「対処戦略」―』 吉村さやか
『窓の環境史―近代日本の公衆衛生からみる住まいと自然のポリティクス』 西川純司
『円谷英二の卓越化―特撮の社会学』 真鍋公希
『神輿と闘争の民俗学―浅草・三社祭のエスノグラフィー』 三隅貴史

▼関西社会学会大会奨励賞 受賞者の言葉
序文―「受賞者の言葉」という新たな「場」― 蘭信三
母親の正規雇用継続に関する規定要因 上野志保
小学校のなかの児童養護施設の子どもたち 宇田智佳
演劇に関わり続けるためのいくつかのプロセス―京都小劇場から見る「芸術など」の生産と価値の表明― 柴田惇朗

▼若手企画
「状況の社会学」の可能性を探求する―ゴフマン社会学とエスノメソドロジーの結節点に注目して― 若狹優

▼書評
三隅貴史 著『神輿と闘争の民俗学―浅草・三社祭のエスノグラフィー―』 野中亮
奥村隆 編『戦後日本の社会意識論―ある社会学的想像力の系譜―』 友枝敏雄
早川洋行 著『サウナ室のマダムとオヤジたち―新型コロナ禍における地方都市のソシアビリテ―』 桜井政成
三品拓人 著『児童養護施設のエスノグラフィー―「実践」からみる子ども生活の社会学―』 西田芳正
平井順 編『沖縄的共同性の構築と継承―シリーズ 沖縄の地域自治組織②〈南部離島編〉―』 上原健太郎
樋口麻里 著『精神障がいのある人を排除する社会でよいのか―国際比較調査からみる人間の価値―』 土屋葉
岡崎宏樹 著『作田啓一 生成の社会学』 片上平二郎
金菱清 著『生ける死者の震災霊性論―災害の不条理のただなかで―』 田中重好
角田燎 著『陸軍将校たちの戦後史―「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容―』 井上義和
藤根雅之 著『オルタナティブ教育運動の社会学―ネットワークのダイナミズムと公共性への挑戦―』 石飛和彦
遠藤英樹 編著『ツーリズム・リサーチメソッド入門―「観光」を考えるための道案内―』 岡本健
佐々木祐・平井晶子 編『1%の隣人たち―豊岡発!外国人住民と共に生きる地域社会―』 二階堂裕子
三浦耕吉郎 著『自然死(老衰)で逝くということ―グループホーム「わたしの家」で父を看取る―』 筒井琢磨
片桐新自 著『昭和・平成・令和の大学生―大学生調査35年から見る価値観の変化―』 浅野智彦
好井裕明 著『くまさんのこだわりシネマ社会学』 西村大志
浅野慎一 著『シン・日本外史―「日本国/日本人」はどこから来たのか、何ものか、どこへ行くのか―』 孫 片田晶

▼学会活動報告
2024年度大会プログラム
▽諸規定
▽編集後記 細辻恵子