「関社インカレ博論セミナー(略称:KIDS)」(4月8日(土)対面・オンライン開催) プログラムと参加要領のご案内

今期研究活動委員会は、前期から始めた「関社インカレ博論セミナー(KIDS)」を引き継いで、今年度も企画を進めてきました、そのプログラムが確定しましたので、ご案内いたします。この企画は、博士論文作成中の報告者が博論構想についての報告を行い、報告者が希望した他大学所属のコメンテーターがコメントして、その後フロアを交えてディスカッションするという、若手研究者支援と大学間の研究交流をねらいとしたものです。今回は、4月8日(土)に対面・オンライン(Zoomによるリアルタイム配信)併用で開催されます。会場は、関西学院大学梅田キャンパス1002教室(10階)です。

 

参加は会員・非会員とも可とします(とくに、多くの院生のみなさんのご参加をお待ちしています)。参加希望者は4月1日(土)までに、下記メールアドレスに、希望者の氏名・所属・会員/非会員・メールアドレスなどの情報を付して申し込んでください。4月6日(木)ごろに、Zoomのアクセス情報をメールにてご連絡いたします(Zoom情報は他の方に転送しないでください)。

2023kansya@gmail.com

また、このプログラムと参加要領については、各大学の院生メーリングリストなどで自由にご周知いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

関社インカレ博論セミナー(KIDS)プログラム

4月8日(土)13:00~16:00 司会:松田素二(総合地球環境学研究所)

【報告1】(13:00~14:30)

魏珂楠(関西学院大学大学院・社会学研究科)

「現代中国社会におけるファン女子の文化実践と戦略」

コメンテーター

池田太臣(甲南女子大学・人間科学部教授)

【報告2】(14:30~16:00)

陳意(金沢大学大学院・人間社会環境研究科)

「中国における都市住民と農村住民間の格差問題と農村貧困の再提起―中部地域の湖南省を対象として―」

コメンテーター

浅野慎一(摂南大学特任教授、神戸大学名誉教授)

関西社会学会研究活動委員会

2023年度第74回大会書籍販売コーナーのご案内(事前申込受付)

2023年度大会では書籍販売コーナーを再開します。

出版社による書籍・雑誌の展示・販売コーナーを開設します。
申し込み・問い合わせは研究活動委員会宛にメールにてご連絡ください。

申込締め切り:4月10日

問い合わせ先:関西社会学会研究活動委員会 <2023kansya@gmail.com>

* メールアドレスの@マークを半角に変えて送信願います。

■日仏社会学国際シンポジウム&ラウンドテーブルのご案内

1.国際シンポジウム(関西):社会学とその周辺-人類学・哲学との関わり
日時・場所:2月27日(月)13:30-18:00、奈良女子大学 文学系S棟235
講演:ジルダ・サルモン(EHESS)「神話の構造分析の誕生:デュルケーム、グラネ、レヴィ=ストロース」
報告:笠木丈(甲南大学)「ベルクソンにおける有機体としての社会:デュルケームの受容をめぐって」
2.ラウンドテーブル
日時・場所:2月28日(火)10:30-12:30、奈良女子大学 文学系N棟339
話題提供:ジルダ・サルモン(EHESS)「イギリス植民地帝国における社会科学の誕生」
3.国際シンポジウム(東京):モダニティを問い直す―デュルケーム、ブルデュー、さらにその先へ
日時・場所:3月10日(金)13:30-18:00、日仏会館 1階ホール
講演:ジルダ・サルモン(EHESS)「近代人および非=近代人における機械的連帯と有機的連帯-ブルデューにおける進化主義の危機」
報告:川本彩花(日本学術振興会、滋賀大学)「趣味と階層:文化資本の日本的状況」
山田陽子(大阪大学)「『感情資本主義』の社会学史上の意義」
※講演者プロフィール、講演内容など、詳細は添付のフライヤーと下記URLをご覧ください。
主催:科学研究費補助金・基盤研究(B)「『集合意識』から『情動の社会学』へ―デュルケーム社会学の現代的展開」(22H00904)、日仏社会学会、デュルケーム/デュルケーム学派研究会
共催:奈良女子大学社会学研究会、神戸大学社会学研究会

『フォーラム現代社会学』第21号(2022)目次

『フォーラム現代社会学』第21号(2022)の目次は、以下の通りです。

○論文
HIV・AIDS報道における1992年の位置―報道見出しの急増期に着目して―(景山千愛,横田恵子,花井十伍,大北全俊)
職能団体による専門職化という戦略は適切であるのか―認定看護師に対する質的調査からの一考察―(中田明子)
旧軍関係者団体における「歴史修正主義」の台頭と「政治化」による戦後派世代の参加―1980年代~2000年代までの偕行社の動向を事例に―(角田燎)

○特集 社会学を高校生にも―〈市民〉を育てる実践
序文(都村聞人)
日本社会学会による高校生向けウェブページ作成の試み―社会学は将来世代にどうアピールできるのか―(丹辺宣彦)
公民教育にとっての社会学と生き方の問いかけ(片田孫朝日)
高等学校シティズンシップ教育と社会学の出会いによる可能性―「公共」や「現代(市民)社会」を生徒に―(杉浦真理)
社会学的想像力をいかにしたら伝え得るのか―私が新書を書き続ける理由(わけ)―(好井裕明)
シンポジウム「社会学を高校生にも―〈市民〉を育てる実践」クロストーク(構成:都村聞人)

○学術誌のエートスとシステム―ソシオロジ200号刊行を記念して―
序文(岡崎宏樹)
『ソシオロジ』のエートスとシステム(吉田純)
『ソシオロゴス』のエートスとシステム(馬渡玲欧)
『The Sociological Review』のエートスとシステム(高橋薫)
コメント
『フォーラム現代社会学』の20年―学術誌の標準と地域学会の課題―(永井良和)
コメント
学術誌の役割と査読に託されるもの―精神(エートス)と制度(システム)の連動した変化に向けて(松谷実のり)

○自著を語る
自著を語る~MY FIRST BOOK~(石原俊)
『ただ波に乗るJust Surf―サーフィンのエスノグラフィー』(水野英莉)
『記憶の社会学とアルヴァックス』(金瑛)
『誰かの理想を生きられはしない―とり残された者のためのトランスジェンダー史』(吉野靫)
『「発達障害」とされる外国人の子どもたち―フィリピンから来日したきょうだいをめぐる、10人の大人たちの語り』(金春喜)

○書評
木村 至聖/森久  聡 編『社会学で読み解く文化遺産―新しい研究の視点とフィールド―』(須藤廣)
デュルケーム/デュルケーム学派研究会 著、中島道男/岡崎宏樹/小川伸彦/山田陽子 編『社会学の基本 デュルケームの論点』(魁生由美子)
蘭  信三/小倉 康嗣/今野日出晴 編『なぜ戦争体験を継承するのか―ポスト体験時代の歴史実践―』(山本昭宏)
柏原 全孝 著『スポーツが愛するテクノロジー』(西山哲郎)
田中  滋/寺田 憲弘 編著『聖地・熊野と世界遺産―宗教・観光・国土開発の社会学―』(遠藤英樹)
栗田 宣義 著『メイクとファッション―美容化粧服飾の戦略と呪縛―』(成実弘至)
元森絵里子/高橋 靖幸/土屋  敦/貞包 英之 著『多様な子どもの近代―稼ぐ・貰われる・消費する年少者たち―』(相澤真一)

○学会活動報告
○諸規定
○編集後記(中川輝彦)

豊田工業大学 先端工学基礎学科 教員公募のお知らせ (2023年4月30日必着)

このたび、豊田工業大学工学部先端工学基礎学科では、「一般教育分野(社会科学分野)」の「教授・准教授または講師」の公募を行うこととなりました。

■ 所属:豊田工業大学工学部先端工学基礎学科
■ 募集人数:教授・准教授または講師 1名 (いずれもTenured))
■ 担当予定科目
社会学,経済学,法学,統計学,政治学,社会心理学,教育社会学,
国際関係論,文化人類学などの名称でイメージされるような
広い意味での社会科学分野の科目、及び初年次科目・スタートアップ科目・語学科目
(キャリア教育,アカデミック・ライティング,スタディ・スキルズ,英語など)
■ その他期待される業務等
・iPlaza(語学教育,国際交流促進のためのセンター)が遂行する活動
・次世代文明センター(本学の教育・研究センター)の運営に関わる業務

◆ 応募資格・応募書類・応募方法などは、下記よりご確認ください。
JREC-IN Portal:
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D123011518&ln_jor=0
豊田工業大学HP:
https://www.toyota-ti.ac.jp/recruit/faculty/002111.html

2023年度第74回関西社会学会大会【対面開催】の情報

関西社会学会第74回大会に関する情報を、お伝えします。2023年度第74回大会は、京都先端科学大学太秦キャンパスにて開催いたします。例年より2週間早い開催となるため、申し込み等も2週間早い締め切りなっています。ご注意ください。ただし、万が一、状況が悪化した場合にはオンラインへ切り替えて行うことをご了承ください。

具体的には、以下リンク先の通りです。

2024年度第75回大会の若手企画募集について

研究活動委員会では、次の次の大会(2024年度第75回大会)時に、若手研究者がコーディネートする部会の開催を支援します。

この企画は、修士課程終了後、概ね10年以内の方が、プログラムの一般報告の時間に開催する、新たな部会を企画された場合、上限10万円の経費補助をおこなうものです。経費は、事前の打ち合わせの会場費、資料代(書籍代・コピー代)、当日学会員以外の方に登壇していただく際の交通費等に当てることができます。

若手企画の開催方法(シンポジウム、ワークショップ、ゲスト講演その他)や、準備のための研究会の運営方法(公開/非公開)や回数は、目的に沿うかたちで自主的に決めることができます。ふるってのご応募をお待ちしております。

開催の申し込み、お問い合わせは下記アドレス宛にEmailにてお願いします。関西社会学会ホームページ掲載の過去の若手企画部会記事もご参照ください。

①申込の際の電子メールの標題

「75回 若手企画 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」

②申込記載内容

(1)代表者および参加予定者の氏名・所属・本学会会員/非会員の別

(2)若手企画のタイトルと概要(800字程度)

*上記①②の内容をWordまたはテキストファイルで作成し、メール添付にて提出してください。

*代表者は本学会会員とします。申請時点で非会員の場合、本企画への応募と同時に入会申し込みをお願いします。また参加予定者は応募時点で未確定でも構いません。

なお、部会への非会員の参加は、参加予定人数の半数を超えない限り可能とします。

申込締切:2023年2月28日(火)

*企画の採否は2023年3月下旬開催予定の理事会で決定し、結果を同4月中旬にお知らせする予定です。応募者多数の場合、研究活動委員会で選考を行う可能性がある旨、あらかじめご了承ください。

④申し込み先

2023kansya[アットマーク]gmail.com

⑤備考

採択された企画については、研究活動委員との第1回の打ち合わせを2023年度第74回大会時(2023年5月14日)に開催する予定です。こちらもご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

(研究活動理事 梅村麦生)

2023年度第74回大会開催校シンポジウムについて

今回は京都に位置する京都先端科学大学で大会を開催することから、京都にちなんだ開催校シンポジウムを開催いたします。

テーマ「京都を複眼的に解き明かす」

趣旨

京都先端科学大学では、京都の大学という地の利を生かしてさまざまな分野の教員が京都を対象とした研究教育を推進している。この知的資源を活用し研究教育活動を広く発信するために、2022年4月に源氏物語をテキストアナリティクスの手法で解明する源氏物語テキストアナリティクス・センターが発足し、10月には京都を対象としつつ普遍的な知の体系の構築を目指す人文学部国際キョートロジー・センターが発足した。そこで開催校企画として、文化社会学、日本史、コミュニティ論・フィールドワークの視点から京都に迫るシンポジウムを開催する。

 

報告者

川田耕(京都先端科学大学経済経営学部)

鍛冶宏介(京都先端科学大学人文学部)

岡本裕介(京都先端科学大学人文学部)

討論者・ファシリテーター

佐藤嘉倫(京都先端科学大学人文学部)

司会

竹内有子(京都先端科学大学人文学部)

 

(大会実行委員会委員長 佐藤嘉倫)

2023年度第74回大会期間中の一時保育のご案内(4月4日更新)

今大会は利用に際しエントリー(=事前申込)して頂くようお願いしました。エントリーは2月末で締め切らせて頂きましたが、定員まで若干余裕がありますのでこのたび追加募集をします。今回は直接、シッターサービス(株式会社アルファコーポレーション)の託児予約フォームよりお申し込みください。定員になった場合、締め切らせて頂くことがありますので、お早めにお申し込みください。

利用時間
5月13日(土) 12:00~19:00
5月14日(日) 9:00~16:15

※14日の昼食は、保護者の方が引き取って一緒にお取り頂くようお願いします。昼食引き取り時間は各自、設定してください(昼食時の利用料金はかかりません)。

利用料金:お子さまお一人につき1時間あたり1,000円(税込)
対象年齢:生後3か月から小学生まで
申し込み方法: 2023年4月28日(金)17:00までに、下記の託児予約フォームよりお申し込みください。

申し込み先
アルファコーポレーション 託児予約フォーム
https://cscs.alpha-co.com/event_yoyaku_kihon_form.jsp?E=3209416*AyhHG

その他
お預かり中におやつや飲み物が必要な場合は、保護者さまの方でご用意ください。
ご利用料金のお支払いは、託児室にて現金でお支払いいただきます。
詳細は利用規約をご覧ください。
利用規約
以上。

2023年度第74回大会シンポジウムについて

テーマ「社会学と在日朝鮮人研究」

 

趣旨

在日朝鮮人研究は長らく歴史学を中心として展開されてきたが、1980年代以降は解放社会学や都市社会学、エスニシティ論などの領域を中心に、社会学でもこのテーマの研究が増加していった。とりわけ、在日コリアンの集住地区が点在する関西は、研究のひとつの拠点となり、多くの知見が蓄積されてきた。

その後、一定の社会的地位を得る在日コリアンの割合が増加し、あるいは世代、国籍、アイデンティティなどの面で在日コリアン内部の多様化がすすむ一方で、「嫌韓」現象やヘイトスピーチ、ヘイトクライムなど在日コリアンが排外主義のターゲットになる現象も目立つようになっている。このように、在日コリアンを取り巻く複雑な社会的現実は、現代社会の矛盾や困難を映し出しているともいえる。

同時に、前世紀末以降、人文学・社会科学のなかでポストコロニアル論が展開されてきたが、こうした学術的な知見は、在日コリアンを取り巻く上記の複雑な社会的現実とどのような関係を切り結んできただろうか。

これらの問題意識をふまえると、社会学のなかでも改めて在日朝鮮人研究の意義を検討する時期にきているように思われる。そこで、この領域で関西社会学会を代表する中堅の研究者に登壇していただき、自身の研究にもとづきながら、在日朝鮮人研究が社会学にどのような貢献を果たしたかを論じる。その上で、コメンテーターによるコメントやディスカッションを通じて、社会学において在日朝鮮人研究がいかなる意味をもつのか、同時に在日朝鮮人研究にとって社会学はいかなる意味をもつのか、あるいはもちうるのかを議論したい。

 

報告者・タイトル

李 洪章(神戸学院大学)「社会学は在日朝鮮人にとっての祖国/民族をいかに捉えるのか」

徐 阿貴(福岡女子大学)「複合差別の経験から共生のコミュニティを切り拓く——関西における在日朝鮮人女性のアクティビズム」

川端浩平(津田塾大学)「在日コリアンと文化的実践——川崎の在日コリアン・ラッパーから考える(仮)

コメンテーター

板垣竜太(同志社大学)

孫片田晶(立命館大学)

司会

高谷 幸(東京大学)

蘭 信三(大和大学)

(研究活動理事 高谷幸・蘭信三)