嗜好品文化研究会より、研究助成のお知らせいただきました。
締め切りは、2013年12月20日です。
以下、その一部を転載いたします。
なお詳細については、嗜好品文化研究会HPの研究奨励事業欄をご確認下さい。

  •  概要
    • 嗜好品文化研究会は、平成18年度(2006)から、次世代の嗜好品文
      化についての研究振興を目的に、嗜好品のありようや可能性に関心を
      寄せる若手研究者の研究を支援する活動(研究奨励事業)を行ってい
      ます。
  • 助成対象となる研究
    • さまざまの時代、地域での嗜好品のありようをテーマとした文化研
      究を助成の対象とします。
      ここで嗜好品とは、栄養摂取のためではなく、愉しむことを目的に
      摂取するもののことです。酒、たばこ、コーヒー、茶・紅茶などが
      その代表とされます。しかし、通常は嗜好品と思われていないもの
      でも、それに似た役割をはたしているものや行動については、嗜好
      品に準ずるものと考え、研究助成の対象とします。よって、薬学・
      医学・栄養学的見地のみの研究は助成対象としません。
      海外調査をともなう研究も可です。
      あくまで個人研究が対象です。(共同研究、ならびに、助手アルバ
      イトなどを動員した研究は助成の対象外)
  • 応募資格
    • 研究開始時に日本の大学の大学院に在籍する学生が対象です。
      (留学生を含む。休学中、または海外からの出願も可)
  • 研究期間
    • 平成26年4月1日から平成27年8月31日までの17カ月。
  • 研究費
    • 助成する研究費は1件あたり60万円。
  • 研究実施にともなう書類の提出と研究成果の発表
    • 研究期間の中間時(平成27年1月)に「中間報告書」を提出
      ・嗜好品文化フォーラム(平成27年5月開催予定)において口頭発表
      ・最終報告書提出(平成27年8月31日期限)
      ・研究費使用報告書(平成27年8月31日期限)
  • 申請書類送付先・連絡先
    • 〒604-0863
      京都市中京区夷川通室町東入巴町83番地 CDI内
      嗜好品文化研究会事務局「研究奨励事業公募」係
      TEL:075-253-0660 FAX:075-253-0661
      URL:http://www.cdij.org/shikohin/
      E-mail:shikohin@cdij.org

研究活動委員会だより(2013年度)

今期の研究活動委員会は,理事会からの委嘱理事2名を含む8名で活動しています。会員の選挙で選出された理事だけでは年齢や性別に偏りが生じるので,委嘱理事をお願いする際にはこの点に配慮しました。しかし,平均年齢が高いこと,かつ女性研究者が赤枝香奈子氏(大谷大学)のお一人であることは,大きなハンディだと考えています。

前期のこの委員会が立ち上がった時には,神原文子委員長(神戸学院大)が任期中の全体テーマを「社会学に何ができるか」と定めた旨の,格調高い決意をこの学会ニュースで披露されました。今期の委員会では,研活委員会の役割が学会内での研究と交流を活発にすることだという合意から出発しています。この観点から,広く会員の関心に応えるシンポジウムを開催すること,若手企画に十分な支援を行うことを課題と定めました。それによって,会員に積極的に学会に参加していただければと願っています。以下,富山大会での企画について簡単に触れますが,まだ途上の案だとお考えいただければ幸いです。

社会学研究者の多くは,この国の最近の社会的・政治的変動に無関心ではいないでしょう。次回の富山大会では,最近の日本に顕著な排他的なナショナリズムの高揚と政権交代が実現した政治状況に焦点を合わせたシンポジウムを,若手の会員に協力を仰いで企画しています。多くの方に富山大学に足を運んでいただけるような内容にしようと,佐藤哲彦理事(関西学院大)を中心に考えているところです。なお,富山大学でのシンポジウムはこの1件になる予定です。

若手企画は,雪村まゆみ氏(関西学院大)が「文化と労働」という刺激的なタイトルで企画してくださっています。文化を生産する芸術家の活動は,他面では労働という側面があります。日本が世界に発信するアニメが長時間・低賃金の労働によって支えられているのは,周知の通りです。また,かつては労働の場であった炭鉱や鉱山跡が文化的遺産となっています。文化的達成と労働の間にはなにか考察に足りる重要な関係が見いだせるのではないかとの着眼は新鮮です。早川洋行理事(滋賀大)が実務的な支援に携わってくださっています。

大会の分科会構成も研究活動委員会の任務です。来年の3月には,司会や会場の手配に本委員会,とくに事務局的役割をお引き受けいただいた佐藤理事と川端浩平理事(関西学院大)や会場校富山大が悲鳴を挙げるほどの発表申し込みが寄せられることを期待しています。

当然ながら,社会学研究は直接の共同研究でなくても,協働の営みです。研活委員会は,若手会員の研究交流活動を実質的にも支援したいと考えています。雪村氏に続く斬新な企画を,アイデアの段階でもかまいませんから本委員会あるいは個別の委員にお寄せください。

研活委員会の力になるのは,何よりも会員各位の研究の進展と交流への意欲です。大会の分科会やシンポジウムに関するご意見や要望をお待ちしています。

(研究活動委員長 栗岡幹英)

 

編集委員会だより(2013年度)

このたびの理事改選を受けて,『フォーラム現代社会学』編集委員会も新たに5名の委員構成となり,第13号の編集から担当いたします。委員は,蘭由岐子,池田太臣,友枝敏雄,好井裕明の各氏と細辻恵子(委員長)です。また,編集委員会の改編にともない,投稿論文の査読を担当していただく専門委員の先生がたへの委嘱もあらためて行います。委嘱状が届きました先生がたには,ご多忙の折り恐縮ですが,機関誌の質的向上の要としてお骨折りいただきますよう,よろしくお願いいたします。なお,今年は前編集委員会による検討を経て編集事務局が外部に委託され,2年目に入ったところです。編集事務の合理化を進めるため,専門委員各位あての委嘱状をはじめ,編集委員会・編集事務局から会員への諸連絡は,おおむね,郵便ではなくメールでさせていただきますので,どうぞご理解のほどお願い申し上げます。

さて,5月には,前編集委員会の手になる『フォーラム現代社会学』第12号が刊行されました。前年の皇學館大学で開催された第63回大会のシンポジウム「〈3.11以前〉の社会学――阪神淡路大震災から東日本大震災へ――」が特集されています。投稿論文もこれまでより多い7本が掲載され,たいへん充実した号となっています。次号第13号では,大谷大学で開催された第64回大会のシンポジウム特集を組む予定です。また,書評欄を設けることで,機関誌としての充実にさらに一歩前進したいと考えています。

投稿規定については,昨年4月に改訂されました。投稿の宛先は下記のようになっていますが,詳しくは機関誌をご覧ください。では,第13号へのみなさまの投稿をお待ちしております。投稿の締め切りは,9月30日(月)必着です。今年4月の投稿規定の改訂により,持参は認められないことになっていますので,できるだけ余裕を見て,投稿してくださることを願っています。

《投稿論文送付先》

関西社会学会 機関誌編集委員会事務局

〒602-8048

京都市上京区下立売通小川東入西大路町146

中西印刷株式会社内

E-mail: ksa-hen@nacos.com

(編集委員長 細辻恵子)

2014年度大会開催校について

来年度の第65 回大会は富山大学にお願いすることになり,今年度大会総会で佐藤裕先生より,お引き受けする旨のご挨拶をいただき,決定いたしました。なお,日程は2014年5月24日(土),25日(日)の予定です。

(会計・総務担当理事 小林久高)

関西社会学会第64回大会報告

関西社会学会第64回大会は,2013年5月18日(土),19日(日),大谷大学で開催されました。今回は,「グローバルな視点から日本社会のこれからを問う」というシンポジウムと「質的調査のアーカイブ化の問題点と可能性」というシンポジウムの2つを開催しました。

大会への参加者は,会員238名,臨時会員50名,合計288名となりました。一昨年の甲南女子大学が258人,昨年の皇學館大学が226人の参加者でしたので,これに比べると大会参加者数のかなりの増加といえます(が,長期的にみると,まだ大会参加者の減少傾向が続いています)。両日とも,天候にも恵まれ,また大会の運営にあたられた大谷大学の方々のご尽力もあり,活発な大会となりました。

(会計・総務担当理事 小林久高)

第64回関西社会学会大会奨励賞について

本年度大会奨励賞について

本学会では、若手研究者の研究の進展と社会学の発展に寄与することを目的に、各年次大会において、若手会員による一般報告のうち特に優れた研究報告に対して、「関西社会学会大会奨励賞」を授与しております。去る5月18日、19日の両日にわたって大谷大学で開催された第64回大会においても、本賞選考の対象となる一般報告について、選考委員会で厳正かつ慎重に審議をいたしました。しかし、残念ながら、今年度は奨励賞授与報告はなしという結論に至りましたので、その旨ご報告をいたします。

これは、研究報告のレベルが総体的に低かったということ意味するものでは決してなく、たまたま、いくつかの条件ないし基準のすべてを申し分なくクリアしていると判断できる報告がなかったことによるものです。日ごろのご研鑽の成果を発表いただいた報告者はもとより、本賞の選考に多大なご協力をいただいた司会者をはじめ会員の方々には不本意な結果かと思われますが、諸般の事情をご賢察のうえ、ご了承賜りますようお願い申し上げます。また、それぞれのお立場からの本賞選考へのご尽力とご協力に、心より御礼を申し上げます。

本学会では、本賞設置の趣旨と意義を再確認し、今後も積極的な運用に努める所存であります。来年度以降の大会においても、本賞が若手会員の研究の進展と大会報告の活性化、ひいては社会学のいっそうの発展の契機となることを期待しております。つきましては、若手会員には、同賞への一層積極的な挑戦を期待しております。

(大会奨励賞選考担当理事 芦田徹郎)

お詫びと訂正――『フォーラム現代社会学』第12号(2013年5月発行)

フォーラム現代社会学 第12号(2013年5月発行)において、以下の論文中に英単語の文字化けがありましたので、執筆者ならびに読者の皆様にお詫びを申し上げるとともに、訂正いたします。

p. 3-16
「地域メディアとしての地図と社会的実践としての地図づくり―地域社会における〈マップ〉の想像力―」
松岡 慧祐

p. 17-30
「グローバルな運動をめぐる連携のあり方―サミット抗議行動におけるレパートリーの伝達をめぐって―」
富永 京子

p. 98-103
「震災を忘れているのは誰か―被災遺物の保存の社会学―」
今井 信雄

p. 121-128
「リスク社会と“ディアボリックなもの”」
三上 剛史

訂正

  • p. 8        《誤》ChamÝrs → 《正》Chambers
  • p. 15      《誤》disemÝdding → 《正》disembedding
  • p. 21      《誤》SteinÝrg → 《正》Steinberg
  • p.102     《誤》koÝ → 《正》kobe
  • p.124     《誤》risquophoÝs → 《正》risquophobes

 

なお、CiNiiでの電子公開にあたっては、修正済のものが掲載されます。

2013年5月25日

関西社会学会 編集委員会

徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部公募情報(7月12日〆切)

徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部より、公募情報をお知らせいただきました。
締め切りは、2013年7月12日です。
以下、その一部を転載します。

なお、書類提出先や問い合わせ先などの詳細については、必ず同大ホームページの公募内容を確認して下さい。

  •  所属
    • 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 創生科学研究部門 地域創生科学分野
  • 専門分野
    • 社会学
      • 福祉・医療の領域に関する社会学的な実証研究の業績を有し、地域との連携が図れる者
  • 担当授業科目
    • 大学院総合科学教育部地域科学専攻(博士後期課程)
      • 「地域科学特別演習II」
    • 大学院総合科学教育部地域科学専攻(博士前期課程)
      • 「福祉社会特論A」「福祉社会特論A演習」「地域科学特別演習I」
    • 総合科学部
      • 「福祉情報論」「共生社会論」「地域調査法」「地域調査演習」「地域総合演習」「卒業研究」
    • 全学共通教育
      • 教養科目(生活と社会)
    • 上記以外の科目も担当することがあります。
  • 職種
    • 教授または准教授
  •  採用予定日
    • 平成26年4月1日
  • 応募資格
    • 博士の学位を有する者(準ずると認められる者を含む)
  • 提出書類
    1. 教員選考申請書(写真貼付)(別紙様式1)
    2. 研究業績書(別紙様式2) 主要業績3点に○印をつけること
    3. 教育業績書(別紙様式3)
    4. 外部資金の取得状況(学内競争的資金を含む)(別紙様式4)
    5. これまでの教育・研究概要と今後の抱負(2000字程度)
    6. 著書・研究論文を含むすべての研究業績(別刷り又はコピーで可)
    7. その他,必要と認めるものは、後ほど依頼することがあります。
  • 応募期限
    • 平成25年7月12日(金)17時15分(必着)
  • 選考方法
    • 書類選考による。
    • ただし、原則として選考の段階で面接・講演会等を行います。その際の旅費は自己負担となります。
    • 最終選考については、平成25年10月頃の予定です。