第61回関西社会学会大会奨励賞

2010年6月

関西社会学会大会奨励賞決定について

奨励賞選考委員会
委員長  谷 富夫

本学会が大会奨励賞を授与するのは、今年で5回目となりました。本賞は、学会大会において発表された若手会員の一般報告のなかから優秀な報告に学会賞を授与するものです。

名古屋市立大学で5月29日、30日に開催された第61回大会の奨励賞選考につきましては、本賞の対象となる60点の一般報告を選考委員会で厳正かつ慎重に審議した結果、下記の3点の報告が「関西社会学会大会奨励賞」候補に選ばれ、理事会にて最終決定いたしました。

3名の報告者にはおのおの賞状ならびに賞金が授与されました。報告者氏名、報告題目、報告要旨は下記のとおりです。本賞の選考等にあたり、選考委員をはじめ司会者ならびに会員の方々には多大なご協力をたまわりました。ここに厚くお礼を申し上げますとともに、本賞を契機として若手会員の研究の進展と大会報告の活性化、ひいては社会学のいっそうの発展が可能になればと期待しております。


「第61回関西社会学会大会奨励賞」受賞報告

(受賞者名50音順)

家族による「介護」の構築
──認知症/家族介護研究への構築主義アプローチの適用──

木下 衆 (京都大学)

報告要旨

2000年の介護保険導入以降、高齢者介護の現場は、「革命」的な変化に晒されてきたと評価される(上野 2005)。その制度的/理念的な変化のもと、家族介護がどのように営まれているのか、分析も進んでいる(天田 2007、井口 2007、大和 2008)。

本報告が焦点をあてるのは、その激変期に、そもそも家族は「介護」をどのように定義し、経験しているのか、という点である。制度的/理念的変化のもと、家族に要求される「介護」のあり方も不断に変化している。では家族は、その変化にどのように適応し、トラブルを抱えうるのか?——今回はこの点を報告したい。

この問題設定は、「エンピリカルな構築主義」(中河 2005)を踏襲している。つまり家族介護者間で経験の共有が試みられる際、どのような方法と根拠が用いられ、そこでどのような「介護」像が生まれるのか、How と Whatの問いを立てている。

データは、大阪府下で活動する介護者家族の会7ヶ所での参与観察(2008年7月から09年12月まで、計43回)、およびメンバー8名(男女各4名)へのインタビュー記録を用いる。家族会のようなセルフヘルプ・グループでは、自分たちの共有する体験(この場合「介護」)とは何かという問題は、常に存在する問いとされ(安藤 2003)、本報告の問題意識とも合致する。

本報告が第一に指摘したいのは、家族会メンバーにとって、自分が「介護をしている」ということは、単に自分が「要介護者と家族であるから」といって自明に想定されることではなく、また「介護をしている」空間が「家庭内」であるとも限らない、という点である。ここでは、彼らが「自分たちしか知らない介護の知識がある」という「特権的知識のクレイム」(Gubrium & Holstein 1990=1997)を申し立てる過程を分析する。そこでは、「自分以外の家族」もしくは(医療、福祉の)「第一線職員」と自らを比較するという比較の戦略が観察できた。またその場合「自分は誰よりも長時間、要介護者と一緒にいるからそういえるのだ」という「時間」、もしくは、「誰よりも相手を観察しているからわかる」という「観察」の、2種類のリソースが用いられうる。メンバーは「介護」経験を、そのような具体的方法論に則って証明する。

第二に指摘したいのは、家族会メンバーが「介護」経験を共有する過程で、問題となる活動が「要介護者の状態を判断する」活動へ、しばしば絞られていくという点である。これは認知症という、高齢期に多い病の特徴と一致する。この報告では、「相手の状態がおかしく、それ故に自分が介護する必要がある」というそもそもの前提を共有することが、メンバー間で問題になることを指摘したい。


社会支出と公教育支出の規定要因分析
──伝統宗教経路と高度成長経路の検証──

柴田 悠 (日本学術振興会)

報告要旨

宮本太郎『生活保障』(2009)は、欧米と比べた日本の公的支出の特徴を「長期雇用のための公共事業支出と年金支出とに偏っており、医療以外のサービス給付や現役世代向けの現金給付、教育支出が少ない」(α)と総括している。その上で「現役世代向けの支出によって、職業訓練や生涯教育、給付付き税額控除、持続可能な産業創出、ワークライフバランスなどを連動させるアクティベーション」の理念を、納税者が合意し、増税によって実現すべきだ(β)、との政策提言をしている。

しかしαに対しては、「日本はどの国よりも高齢者が多く子どもが少ないので、高齢者向けの支出が多く教育支出が少ないのは当然だ」「日本は失業率が低いので、現役世代向けの支出は低くて当然だ」「北欧は人口が少ないから連帯しやすく公的支出を高めやすい」などの反論が可能である。よってそれらの反論に応じるには、人口構造や失業率、人口規模などの変数と公的支出との関係を、回帰分析によって確認する必要がある。そこで本報告は、同分析によってαを補い、βの提言を再検討することを目的とする。

公的支出の回帰分析はAaron(1967)からCastles(2009)まで長い蓄積がある。しかしこれらの先行研究では、(1)東アジア諸国のデータが多くても4ヶ国しか含まれていない、(2)伝統宗教や高度経済成長といった歴史的経路への依存性が考慮されていない、という不足点があった。(1)については、日本の特徴を理解するには他の東アジア諸国との十全な比較が欠かせない。(2)については、「16世紀のルター派の教義が救貧制度の世俗化を早めた」との仮説(Kahl 2005, 2009)や、「経済成長を最優先した場合、社会政策の発達が遅れる」との仮説(Chang 1999, 2009)が、近年提示されており考慮に値する。

よって本報告では、(1)(2)の不足点を補った分析を試みるべく、欧米20ヶ国と東アジア10ヶ国のパネルデータ(1990~2007年)を、混合効果モデルによって分析した。その結果、教育支出に対しては経済水準、失業率、高度成長経路の効果が、社会支出に対してはそれらに加えて伝統宗教経路の効果が、上の2つの仮説通りに認められた。

この結果を解釈すれば、日本では、1990年代から始まった今の低成長期こそ、社会政策が高度成長経路の負の効果から徐々に解放され、世論が社会政策に本格的な関心を向ける好機となると予測できる。

また、救貧制度は、宗教を基礎として制度化されたため、宗教経路に依存するが、公教育制度は、脱宗教化された国民主義を基礎として制度化されたため、宗教経路に依存しにくいと考えられる。よって、宗教経路に依存する社会支出を、宗教経路の異なる北欧諸国のレベルにまで高めるよりも、まずは、宗教経路に依存しにくい公教育支出を、諸条件の近い欧米諸国のレベルにまで高めるほうが、世論形成が容易だろうと予測できる。


相互行為秩序における可視性をめぐる知見の使い勝手
――性同一性障害をめぐる現象の分析から――

鶴田幸恵 (奈良女子大学)

報告要旨

ゴフマンは、社会的世界を「一瞥の世界(the glimpsed world)」だと捉えている。「一瞥の世界」とは、私たちの相互行為がカテゴリー的に表出/読解されるかたちで、切りつめられていることを意味している。つまり、ゴフマンは、私たちの身体が伝える情報を可視性(visibility)という点から捉えている。

この観点から考えれば、「性別がわかる」ということは、様々な行為や光景を理解するときに、主題化されないままに情報をやりとりすることで成立しているような知識、すなわち通常の相互行為に対する「地」として働きながら、しかしその都度維持されなくてはならない、もう一つの相互行為秩序であると考えることができる。このことを、性同一性障害である人が「見る-見られる」という相互行為について語っているデータを足がかりに考察した。

これまでの性別カテゴリーの研究については、その都度の相互行為との関連性に即して研究が行なわれるべきだと言われたり、場面とは関係なく人は常に女か男だと主張されたりし、論争が行なわれてきた。しかし。そのどちらも、「性別がわかる」という秩序の、独特の側面に上手く照準できていない。

この問題を解決する鍵となるのは、ゴフマンが「焦点の定まらない相互行為」と呼んだ相互行為について考えることである。それを、ゴフマン自身も示唆しているように、「焦点の定まった相互行為」と並行して進行しているもうひとつの相互行為秩序だと解釈するなら、他者が「ふつうの外見(normal appearance)」をしている人であることを確認する相互行為を、私たちが「焦点の定まらない相互行為」の水準で行なっていると考えることができる。そして、人が女か男であることが、「ふつうの外見」の要素であることは、データから確認していくことができる。「性別がわかる」という相互行為秩序は、それが成立していなくては、そもそもその都度の相互行為に入っていけないような背景的な秩序なのである。

したがって、性別カテゴリーの可視性は、「焦点の定まった相互行為」とは、また別の相互行為秩序の水準の問題だということになる。「性別がわかる」というのは、わかっていなくては他の水準の相互行為が滞るような、そういう水準の相互行為秩序であり、「焦点の定まっていない相互行為」という考えは、その秩序に照準することを可能にしてくれる。

参考文献:鶴田幸恵,2009『性同一性障害のエスノグラフィ――性現象の社会学』ハーベスト社.

以上 3点

選考委員はつぎの19名です

谷 富夫     田中 滋   蘭 由岐子  今津孝次郎  片桐雅隆  澤田善太郎  中河伸俊

中野秀一郎   細辻恵子  大束貢生   栗岡幹英    小林久高  竹内 洋    鳥越皓之

野々山久也   三上剛史  山田富秋   山中速人    好井裕明

『フォーラム現代社会学』第9号目次

『フォーラム現代社会学』第9号(2010)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集Ⅰ 包摂と排除のアポリア─多文化状況でのエスニック・アイデンティティ─
    • はじめに(沢田善太郎)
    • 「日本人」と「外国人」の間─コリア系日本人という試み─(佐々木てる)
    • 在日フィリピン人の介護労働参入─資格取得の動機と職場での人間関係を中心に─(高畑 幸)
    • コメント(谷 富夫)
    • コメント─包摂と排除の新たな局面─(安里和晃)
  • 特集Ⅱ 演繹的社会学の「復権」
    • はじめに(髙坂健次)
    • 差別をめぐる相互行為のダイナミクス─演繹的社会学のコアとしての数理社会学─(浜田 宏)
    • 数理社会学・リベラル・公共社会学─プロ社会学者は社会のために何が言えるのか?─(太郎丸 博)
    • 理論の外へ、もしくは〈対話〉としての社会学(三浦耕吉郎)
    • コメント(高瀬武典)
    • コメント(吉川 徹)
  • 論文
    • 現代中国におけるスポーツと社会階層─都市の武術学校への転入学者を事例に─(池本淳一)
    • 現代日本社会における「近代家族の揺らぎ」と親密性の変容─『婦人公論』における独身・非婚をめぐる言説から─(桶川 泰)
    • 芸術至上主義の社会学─ベートーヴェンにみる芸術性と商品性の関係─(川本彩花)
    • 社会主義体制における現実の表象─ポーランド・ドキュメンタリー映画の検討から─(菅原 祥)
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2009年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記(蘭 由岐子)

『フォーラム現代社会学』第9号
関西社会学会 発行
2010年 5月発行
B5/144頁
ISBN978-4-7907-1484-2

社会学系コンソーシアム「事業仕分けに関する要望書」への賛同の経緯について

2009年12月、社会学系コンソーシアムから、関西社会学会を含む参加学協会に対して、「事業仕分けに関する要望書」への賛同の呼びかけがありました。この要望書は、政府・行政刷新会議による「事業仕分け」が学問・教育・研究の場に及ぼす影響を懸念し、「わが国の学術水準の向上とそのための若手人材育成強化などの長期的な展望に立った予算の策定」を要望するものです(全文は、 http://www.socconso.com/youbousyo0912.pdf)。

理事会で対応を協議した結果、関西社会学会としてはその趣旨に賛同し、要望書に学会名・会長名の署名を入れることを承認しました。

なお、この要望書には、関西社会学会を含む29の学協会が賛同し、2009年12月25日付で文部科学省および行政刷新担当大臣に届けられました。

『フォーラム現代社会学』第8号目次

『フォーラム現代社会学』第8号(2009)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集I 被爆がもたらす〈意味〉の現在─戦争体験の社会学という視座─
    • はじめに─シンポジウム「被爆がもたらす〈意味〉の現在」について─(沢田善太郎)
    • 被爆地からつむぐ言葉(森田裕美)
    • 被爆を語る言葉の隙間─〈被爆者〉の誕生と「被爆体験記」の始まりから─(直野章子)
    • 原爆死没者との向き合い方─継承の実践としての被爆体験の語りに着目しながら─(八木良広)
    • コメント(高橋三郎)
    • コメント(好井裕明)
  • 特集Ⅱ 環境メディアの誕生と社会
    • はじめに─環境のメディア化を考える─(田中 滋・井上眞理子)
    • 環境問題における抑圧と解放(丸山康司)
    • 造林ブーム期の大分県における緑化運動の展開─「社会的自然」の視点から─(中島弘二)
    • 環境とメディア:2つの位相─食と農をめぐる経験から─(寺岡伸悟)
    • コメント─「環境」の用途─(湯川宗紀)
    • コメント─「環境メディア」化の危険性─(平岡義和)
  • 論文
    • 高齢者施設の脱アサイラム化とケアワーカーの感情労働の深まり─「VIPユニット」とよばれる現場から─(岡 京子)
    • 伏見酒造業における酒造技術者の実践コミュニティ(田崎俊之)
    • 乳幼児をもつ母親どうしの関係性のやりくり─子育て支援サークルにおける会話の分析から─(戸江哲理)
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2008年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記(蘭由岐子)

 

『フォーラム現代社会学』第8号
関西社会学会 発行
2009年 5月発行
B5/156頁
ISBN978-4-7907-1421-7

『フォーラム現代社会学』第7号目次

『フォーラム現代社会学』第7号の目次は、以下の通りです。

目次

  • 巻頭言 (伊藤公雄)
  • 特集Ⅰ アジアの中の日本―ハイブリッドモダンの社会と文化─
    • はじめに(鵜飼孝造・宮本孝二)
    • 日本のハイブリッドモダンの特徴と課題─国家と市場によるhybridismから、生活のなかのhybridityへ─(首藤明和)
    • 産業高度化、グローバル化、地域再編─「アジアのシリコンバレー」台湾・新竹の経験─(河口充勇)
    • 韓国のグローバル化と少子化現象のゆくえ(山中美由紀)
    • コメント(友枝敏雄)
  • 特集Ⅱ オーラル・ヒストリーと歴史
    • はじめに―シンポジウム「オーラル・ヒストリーと歴史」へのまえがきとして―(山田富秋・落合恵美子)
    • オーラルストーリーと個人の「歴史化」─ある日系アメリカ人一世の「ライフ」への視点─(小林多寿子)
    • 地域社会と「戦争の記憶」─「戦争体験記」と「オーラル・ヒストリー」─(野上元)
    • 地方教育史研究におけるインタビューの可能性─紙の世界の向こうを張ろうとする〈声〉をきく─(倉石一郎)
    • コメント(蘭由岐子)
  • 論文
    • イギリスの人種関係政策をめぐる論争とその盲点─ポスト多文化主義における社会的結束と文化的多様性について─(安達智史)
    • 個人と社会をつなぐ地図─現代社会における地理的想像力の可能性─(松岡慧祐)
    • アメリカ社会学史における量的調査と質的調査─初期シカゴ学派およびアーネスト・W・バージェスの軌跡が照射するもの─(鎌田大資)
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 優秀報告賞受賞
  • 諸規定
  • 編集後記

 

『フォーラム現代社会学』第7号
関西社会学会 発行
2008年 5月発行
B5/164頁
ISBN978-4-7907-1337-1

『フォーラム現代社会学』第6号目次

『フォーラム現代社会学』第6号の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集I 世代論から見た日本社会
    • はじめに[鵜飼孝造・宮本孝二]
    • 世代研究の展開と課題―世代間ギャップと次世代研究―[佐藤友美子]
    • 少子高齢社会における生活保障と世代間関係[村上あかね]
    • 産業・労働問題と世代論―「豊かさ」の産業間格差―[藤本昌代]
    • 世代文化論の困難―文化研究における「メディアの共通経験」分析の可能性―[石田佐恵子]
  • 特集II 医療現場におけるコミュニケーションの問題
    • はじめに[遠藤雄三・山田富秋]
    • 患者のアドボカシーの視点から[高橋涼子]
    • ある難病患者の物語世界と保健師の関わり[平 英美]
    • 薬害HIVにおける医療者と患者のコミュニケーション[栗岡幹英]
    • コメント[田中マキ子]
  • 論文
    • 「つながり」を生きる―非正規移民支援活動を手がかりとして―[高谷 幸]
    • 大正期・昭和初期における『婦人公論』『主婦之友』の恋愛言説―「お見合い至上主義」言説・「優生結婚」言説の登場とその過程―[桶川 泰]
    • ジェイムズ・クリフォードの「旅する文化」とトランスナショナル・フェミニズム―異種混淆論からポストモダニティの分析へ―[藤田智博]
    • 食育とシンボル再編の社会的力学―「スローフード」と政策形成過程―[中村麻里]
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2006年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記[神原文子]

 

『フォーラム現代社会学』第6号
関西社会学会 発行
2007年発行
B5/149頁
ISBN978-4-7907-1273-2

『フォーラム現代社会学』第5号目次

『フォーラム現代社会学』第5号(2006)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集I 若者論の可能性、若者の可能性
    • はじめに[落合恵美子・宮本孝二]
    • 長期化する移行期のパラダイム ― 移行的若年労働市場は何を意味するか? ―[宮本みち子]
    • ボランティア活動からみた若者論の試み[原田隆司]
    • オタクという謎[大澤真幸]
  • 特集II 都市文化の可能性 ― 文化社会学から見た大阪 ―
    • はじめに ― 大阪の「温気」をめぐって ― [森下伸也]
    • 在日コリアンと大阪文化 ― 民俗祭りの展開 ― [飯田剛史]
    • 大阪の「笑いの文化」について ― 大阪人の生活文化と笑い ―[井上 宏]
    • 阪神タイガースファンにみる大阪文化 ― なぜ、350万人も甲子園球場に行くのか? ―[杉本厚夫]
  • 報告
    • 社会調査士制度に関するフォーラム[芦田徹郎]
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2005年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記[神原文子]

 

『フォーラム現代社会学』第5号
関西社会学会 発行
2006年発行
B5/100頁
ISBN978-4-7907-1199-5

『フォーラム現代社会学』第4号目次

『フォーラム現代社会学』第4号(2005)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 巻頭言 ― オーバードクター問題への対応 ― [大村英昭]
  • 特集I Teaching Sociology ― イメージとしての社会学 ―
    • はじめに[伊藤公雄]
    • 社会の脱制度化/心理学化と社会学[樫村愛子]
    • 人類学と社会学の未来に向けてのメモランダム[春日直樹]
    • 日本の哲学と社会学[丸山徳次]
  • 特集II 近代家族の揺らぎと親子関係
    • はじめに[野々山久也・大和礼子]
    • 親子関係と生殖技術 ― 戦後日本における近代家族成立の一側面 ― [田間泰子]
    • 性別役割分業が否定される中での父親役割[多賀 太]
    • 子どもの人権の視点から見た親権[津崎哲郎]
    • 婚姻制度からみた親子関係[善積京子]
  • 報告
    • ラウンドテーブル報告
      • 応用構築主義と批判的構築主義 ― 構築主義の有用性? ― [中河伸俊]
  • 論文
    • 贈与制度の身体論的把握 ― クラとポトラッチ ― [高橋由典]
    • 女性の性的自立におけるマゾヒズム的行為体の可能性[日合あかね]
    • ベンヤミンにおける〈娼婦〉と〈人形〉のモティーフ ― 商品フェティシズム論のフロイト的読解 ― [近森高明]
  • Abstracts
  • 追悼 中 久郎先生[大野道邦]
  • 学会活動報告
  • 2004年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記[神原文子]

 

『フォーラム現代社会学』第4号
関西社会学会発行
2005年発行
B5/146頁
ISBN978-4-7907-1134-6

『フォーラム現代社会学』第3号目次

『フォーラム現代社会学』第3号(2004年発行)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集 「犯罪」の創出
    • はじめに ― リスク社会における「犯罪の創出」 ― [井上眞理子]
    • 「食」の社会的世界とコントロール ― 「安全性」の問題を中心に ― [宝月 誠]
    • 少年法「改正」における危機の創出[佐々木光明]
    • 「縮減」される意味と問題 ― セクシュアル・ハラスメントと法・制度 ― [牟田和恵]
    • 精神医療と犯罪[野田正彰]
    • コメント[森田洋司]
    • コメント[土井隆義]
  • 報告
    • シンポジウム報告
      •  Teaching Sociology ― 社会学教育の方法をめぐって ―[伊藤公雄]
    • ラウンドテーブル報告
      •  環境社会学と社会学理論 ― 対話の試み ― [田中 滋][舩橋晴俊][平川秀幸][栗岡幹英][古川 彰][川野英二]
  • 論文
    • 地域づくりに働く盆踊りのリアリティ ― 岐阜県郡上市八幡町の郡上おどりの事例から ― [足立重和]
    • 中国の都市におけるコミュニティ政策と住民組織の再編 ― 長春市の3つの社区居民委員会の事例を中心に ― [単 聯成]
    • 台湾におけるポストコロニアル文化研究の現状と課題 ― 陳芳明の『後殖民台湾』を読む ― [張 原銘]
  • English Abstracts
  • 学会活動報告 2003年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記[田中紀行]

 

『フォーラム現代社会学』第3号
関西社会学会発行
2004年発行
B5/138頁
ISBN978-4-7907-1066-0

『フォーラム現代社会学』第2号目次

『フォーラム現代社会学』第2号(2003年発行)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集I Teaching Sociology ― 社会学テキストをめぐって
    • はじめに ― 社会学テキストの可能性[伊藤公雄]
    • ネットワーク時代における社会学教科書の可能性[野村一夫]
    • メーキング・オブ・テキストの現場から[大前 誠]
    • 社会学の経営[宮本孝二]
    • コメント[石田佐恵子/高橋三郎]
  • 特集II エスニシティの社会学 1992-2002 ― 明日への課題
    • はじめに ― エスニシティ研究の進展と「解放」[谷 富夫・寺岡伸悟]
    • 競合と共棲 ― 在日韓国・朝鮮人と被差別部落の関係性をめぐって[西田芳正]
    • 日系ブラジル人を受け入れた豊田市H団地の地域変容 ― 1990~2002年[都築くるみ]
    • 多民族社会・日本における階級・階層構造と文化変容 ― 中国人・ベトナム人・ブラジル人・日本人調査を主な素材として[浅野慎一]
    • 「在日外国人問題」の変容 ― 「統合パラダイム」と「トランスナショナル・パラダイム」に着目して[梶田孝道]
    • コメント[中野秀一郎/過 放]
  • 論文
    • 無限という病 ― デュルケーム・バタイユ・ラカン理論による現代アノミーの分析[岡崎宏樹]
    • フランス「地域通貨」と社会的連帯の経済 ― 地域交換アソシアシオン(SEL、RERS)における相互性[川野英二]
    • 介護ライフスタイルとジェンダー ― 老親介護をめぐる夫婦の交渉過程の分析から[春日井典子]
  • English Abstracts
  • 学会活動報告 2002年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記[青木康容]

 

『フォーラム現代社会学』第2号
関西社会学会 発行
2003年発行
B5判/146頁
ISBN978-4-7907-0996-1