研究活動委員会だより

本委員会は,去る7月18日,今年度の第1回会合を大阪梅田の関西学院大学梅田キャンパスで開催しました。当日は台風が直撃し,JRが不通になるなどの状況で,一部理事が欠席を余儀なくされました。協議の結果,下記のように決定いたしました。

①第66回大会(立命館大学)の総括について

開催校立命館大学の関係者には,開催にあたって周到なご配慮をいただいて,無事に終了しました。御礼申し上げます。

この研活会合では,次のような議論を行いました。

・ 開催地が京都だったにしては参加者が多くなかった。観光客の増加などにより,ホテルが予約しにくかったことなどが考えられる。来年の開催告知では,早めのホテル取得などを併せて勧める必要がある。

・ 若手企画部会の会場が,やや狭かったかもしれない。

・ 若手企画等のセッションでは,非会員の参加について,大会参加費の一部免除などを考えることも,今後必要ではないか。

 

67回大会(大阪大学)の諸企画について

次の諸点について決定しました。なお,このご報告には,一部その後の経過を含んでいます。

1)一般報告について

一般報告の募集に関する広報の仕方や受付時期・申し込み方法などは,原則として昨年通りとします。つまり,1月発行のニュースと学会ホームページで3月中旬まで募集することになります。申し込みには,報告要旨を添付していただきます。

4月に本委員会の会合を開き,セッションの構成や司会の依頼を行い,報告申し込み者にはプログラムと要旨集で通知いたします。

2)大会企画について

a)シンポジウム

大会のメインシンポジウムのテーマを「戦争と軍事組織の社会学(仮題)」とし,吉田純会員(京都大学)にコーディネーターをお願いすることとしました(その後,受諾のご返事をいただいています)。

昨年に引き続き,今年度の大会のシンポジウムもこの1企画のみとします。これは,c)で言及する研活特別活動企画を,平行して大会2日目の午後に実行するためです。

b)若手企画

櫻田和也会員(大阪市立大学)から応募のあった企画について,内容と報告者を了解の上,次期学会での開催を承認しました。ただし,仮題の「”理論と実践”あるいはオペライズモにおける科学性」について,若干わかりやすく変更していただけないか,依頼することとしています。

c)研活特別活動企画

研活では,赤枝香奈子会員(理事・筑紫女学園大学)をコーディネーターとする研究活動を支援してきました。この成果となる企画を,次年度の大会で研活特別活動企画として実行いたします。赤枝会員によれば,セクシュアリティとクィア・スタディーズをメインテーマとするこの活動の成果として,AIDSに関わるテーマでセッションをもつ予定とのことです。

研活ではこの企画について,非会員との交流も考え,シンポジウムとは異なり,報告者の半数以上が学会員であることが望ましいという縛りを設けないことを了承しました。現在大会2日目の午後の開催のみ決定していますが,より詳細な情報が得られたときには,学会ニュースなどでお知らせいたします。

なお,現研究活動委員会では,発足以来,財政の許す限り若手の研究活動を補助してきました。2件の当該活動のうち山本崇紀会員(静岡大学)をコーディネーターとしたもう1件については,前回大会で若手企画「地域社会をデザインする社会学に向けて——京都における多文化状況を通して——」として成果発表が行われました。このように,この助成活動は2件の学会セッションに結実したわけですが,今年度は主に財政的な事情から実行できていません。現研活としては,今後の学会活動の参考に全体理事会にこうした活動の有効性を伝えることにいたしました。

(研究活動委員長 栗岡幹英)