2019年度第70回大会若手企画部会について:21世紀の社会学理論の課題を考える――複雑性理論を経由して

研究活動委員会より、2019年度第70回大会若手企画部会について、お知らせします。
なお、本案内文の後半は、2018年8月28日(火)と、同じく9月17日(月・祝)に開催予定の研究会案内も兼ねています。両日とも、会場は神戸大学梅田インテリジェントラボ大教室です。
関心のある方は、あわせてご確認下さい。

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2019年度(第70回)大会若手企画
テーマ「21世紀の社会学理論の課題を考える――複雑性理論を経由して」

  • 趣旨

理論社会学における古典的なテーマは、個人と社会の関係をどのように理論化するかという点にあったと言ってよいだろう。この問題については、古くは方法論的個人主義(ウェーバー)と方法論的集合主義(デュルケーム)の対比によって様々な議論が行われてきた。そして現在に至るまで、現象学的社会学や社会システム論といった議論の蓄積がなされてきたが、ルーマンの社会システム論以降、社会を包括的に捉える社会理論の目立った展開が見られないことも指摘されている。では、こうした理論社会学の閉塞状況において、いかなる社会学理論が求められ、いかなる理論的基盤に立つことが求められているのだろうか。本部会では、自然科学における複雑性理論を取り入れた社会学理論(ex. アーリ『グローバルな複雑性』)を中心に、社会の動的なダイナミズムを理論化しようとする潮流が近年高まりを見せていることに着目する(Cf. 桜井 2017)。そして、各々の登壇者の学説史・理論研究をこうした理論的潮流を経由して検討し直すことによって、従来の社会学理論をいかなる形で刷新することができるのかについて一定の道筋を示すことを目的とする。(参考文献:桜井洋, 2017,『社会秩序の起源――「なる」ことの論理』新曜社.)

  • 企画者:金瑛(甲南女子大学・関西大学非常勤講師)
  • 報告者:未定(企画者を含む4~5名を予定)

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2019年度関西社会学会大会若手企画
「21世紀の社会学理論の課題を考える――複雑性理論を経由して」
第1回打合せ会合(研究会)

 

  • 日時:2018年8月28日(火)14時~17時
  • 場所:神戸大学梅田インテリジェントラボ大教室(http://www.b.kobe-u.ac.jp/access/osaka_room/index.html
  • 報告者:金瑛(甲南女子大学ほか非常勤講師)
  • 内容:本企画にあたって企画者が示唆を得た著作である桜井洋『社会秩序の起源』(2017)や、複雑性理論を取り入れた先駆者であるジョン・アーリのいくつかの著作を中心に先行研究のレビューを行い、部会の趣旨について報告します。
  • どなたでも参加可能ですので、ぜひご関心のある方にご参加いただければ幸いです。お問い合わせは、eikin231(アットマーク)gmail.comまで。

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2019年度関西社会学会大会若手企画
「21世紀の社会学理論の課題を考える――複雑性理論を経由して」
第2回打合せ会合(研究会)

  • 日時:2018年9月17日(月・祝)14時~17時
  • 場所:神戸大学梅田インテリジェントラボ大教室(http://www.b.kobe-u.ac.jp/access/osaka_room/index.html
  • 報告者:梅村麦生(神戸大学文学部非常勤講師)
  • 内容:現代社会学の中で、複雑性理論の影響を受けて自身の社会理論を展開したものとして、ニクラス・ルーマンの社会理論と諸議論を取り上げて、社会学における複雑性理論の位置づけと意義について検討する。
  • どなたでも参加可能ですので、ぜひご関心のある方にご参加いただければ幸いです。お問い合わせは、eikin231(アットマーク)gmail.comまで。

以上。

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