3/5(土)地区防災計画学会大会シンポジウム(オンライン開催)

3/5(土)地区防災計画学会大会シンポジウム(オンライン開催)
「多様化・激甚化する災害とコミュニティ防災」
日時 2022年3月5日(土) 9:30~17:30
対象 地域防災力の強化や地区防災計画づくりに興味のある方
参加費無料・地区防災計画学会HPで申し込まれた方に視聴方法を御連絡(YouTubeによる同時配信等)
https://gakkai.chiku-bousai.jp/ev220305.html
https://note.com/chikubousai/n/n33c65f325c5b

【シンポジスト】
室﨑益輝 兵庫県立大学教授
加藤孝明 東京大学教授
鈴木猛康 山梨大学教授
磯打千雅子 香川大学准教授
浅野幸子 早稲田大学招聘研究員
阪本真由美 兵庫県立大学教授
田中耕司 大阪工業大学教授
西田佳弘 大阪市立大学研究員
酒井明子 福井大学教授
澤田雅浩 兵庫県立大学准教授
石塚裕子 大阪大学講師
【モデレーター・総合司会】
矢守克也 京都大学教授
西澤雅道 前 福岡大学准教授
坊農豊彦 大阪市立大学特別研究員
金 思穎 専修大学研究員

〇地区防災計画学会誌第23号(予稿集)について
地区防災計画学会第8回大会の予稿集である「地区防災計画学会誌第23号」を発刊します。
25本の個人報告予稿、2022年度モデル事業の中間報告(モデル地区11地区の取組概要)等が掲載。
大会での議論の資料になります。
非会員の方は、地区防災計画学会HPから購入することができます。
https://gakkai.chiku-bousai.jp/papers.html
https://note.com/chikubousai/n/n02d00ac8211d

(参考)
note 地区防災計画チャンネル データベース
https://note.com/hashtag/%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E9%98%B2%E7%81%BD%E8%A8%88%E7%94%BB%E5%AD%A6%E4%BC%9A

2022年度第73回大会一般研究報告の申込について

第73回大会は,オンライン開催となります。一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)を募集します。申込締め切りは、 3月10日(木)です(必着)。ふるってご参加ください。なお、報告申込は電子メールにかぎります。

オンライン開催のため,従来の大会で行われていた一般研究報告B(ポスター報告)は開催しません。

 報告要領

一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)

  • 報告:25分 質疑応答:5分

 報告申込

次の「③申込の詳細」より、申込用紙・報告要旨テンプレートをダウンロードし、電子メールにてお申し込みください。申込に対しては,受付のお知らせを返信メールにてお送りしますので,ご確認ください。

(1) 提出書類

a.一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)申込用紙

b.報告要旨

(2) 申込締め切り 2022310日(木)必着

(3) 申込宛先

  • E-mail:2022kansya[アットマーク]gmail.com
    (メールを送る場合は、アットマークを@にしてください)

(4) 申込にあわせて入会される場合

現在,非会員で第73回大会の一般研究報告に申込をされる方は,入会していただく必要があります。学会ホームページから入会申込書をダウンロードし,必要事項をご記入の上,3月10日(木)までに(必着),事務支局にご郵送ください。

 申込の詳細

(1) 申込用紙について

下記から,「一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)申込用紙」のファイル[MS WORD形式]をダウンロードしてご使用ください。

ファイル名はダウンロードしたものそのままではなく,必ず「73回 一般研究報告A申込 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。サブタイトル・共同報告者・情報機器など,申し込み後の変更はできませんのでご注意ください。

第73回大会申込用紙


一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)

なお,一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)に関しては,申し込みの際,希望する部会を下記の分野リストから選んで3つまでご記入願います(これらの分野名はあくまで部会編成の作業を効率化するための目安であり,最終的な部会名は報告内容に合わせて適宜工夫させていただきます)。

【一般研究報告A(Zoomによる部会口頭報告)分野リスト】

1 理論・学説2 社会調査法・社会学研究法
3 階級・階層・社会移動4 家族・人口
5 農山漁村・地域社会6 都市
7 政治8 組織・社会運動・集合行動
9 経済・経営・産業・労働10 教育
11 文化・知識・科学12 宗教
13 社会心理・社会意識14 コミュニケーション・情報
15 社会病理・社会問題16 社会福祉・医療
17 エスニシティ18 ジェンダー
19 社会史・歴史社会学20 比較社会学・地域研究・国際関係
21 環境22 その他

(2) 報告要旨について

下記から,用紙サイズ・書式を設定済みの「一般研究報告・要旨テンプレート」のファイル[MS WORD形式]をダウンロードしてください。ファイル名は,ダウンロードしたものそのままではなく,必ず「73回 一般研究報告A・タイトル(の要約) ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。タイトルそのままではファイル名として長くなりすぎる場合,適宜内容がわかる程度に短くしてください。

73回大会報告要旨


一般研究報告・要旨テンプレート

上のテンプレートファイルを利用されない場合は、下記の様式にもとづいて作成して下さい。

  •  B5版横書き1枚,上下左右の余白は各2cm程度
  •  本文字数1200字以内
  •  原稿の冒頭3cm程度を用い,テンプレートのように報告タイトル,所属(大学または機関名のみ),氏名を記入
  • フォントは可能なかぎり次の指示に従うこと
    • 報告タイトル・サブタイトル:14ポイントのゴシック体
    • 所属・名前: 10.5ポイントのゴシック体
    • 本文: 10.5ポイントの明朝体

 電子メール送信要領

1通の電子メールに「申込用紙」と「報告要旨」の2点のファイルを添付し,上記報告申込専用アドレスに送信してお申し込み下さい。申込用紙・報告要旨のいずれか1点のみのお申し込みは無効になりますのでご注意ください。

申込の際の電子メールの標題は,必ず,「73回 一般研究報告A(部会口頭報告)申込 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。迷惑メールと区別するために,必ずこのタイトルでお願いいたします。

お申し込みいただいた後,申込受付の返信メールをお送りしますので,ご確認ください。また,後日一般研究報告プログラムの速報版を電子メールにてお送りいたします。

(研究活動理事・研究活動事務局担当 都村聞人)

2022年度第73回共催校(大会校)特別企画「社会学を高校生にも2:実践編」について

2021年度の関西社会学会第72回大会シンポジウム「社会学を高校生にも――〈市民〉を育てる実践」では、「社会学の高校生との出会いは何をもたらすか」という問題意識のもと、社会学がもつ可能性の広がりについて検討することを目的とし開催されました。中等教育と大学教育の「あいだ」で、社会学のアクチュアリティを問い、〈社会学の未来/社会の未来〉を展望したいという狙いでした。

具体的には、「高校生に社会学を伝えるためにはどのような工夫をすればよいのか、どのような工夫ができるのか」、「高校生が社会学に出会うとどのようなことが起きるのか、なにが新しく生まれるのか」、「社会学と高校生の出会いを難しくしているものは何か、その困難はどのようにすれば乗り越えられるのか」というような論点を中心に、高校教員からは杉浦真理先生(立命館宇治中学校・高等学校)、片田孫朝日先生(灘中学校・灘高等学校)、大学の社会学研究者からは丹辺宣彦先生(名古屋大学)、好井裕明先生(日本大学)にご報告いただきました。4名の報告の内容とディスカッションの模様は、『フォーラム現代社会学』第21号(近刊)の特集をご覧ください。

高校教員や現役高校生も参加したこのシンポジウムは、社会学教育の新たな試みとして大きな反響がありました。そこで、研究活動委員会では、昨年度のシンポジウムの問題関心を継承し、「社会学を高校生にも2:実践編」を共催校(大会校)特別企画として開催することにしました。

本企画では、大学の社会学研究者が参加した高大連携の営みに焦点を当てます。大阪高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、愛知県立岡崎高等学校の3校の生徒の皆さんと担当の高校教員の方々にご報告いただきます。生徒の皆さんには、「問題意識」、「どのような調査を実施したか(する予定か)」、「どのようなことがわかったのか・考えたのか」、「調査を行った感想」などをご報告いただく予定です。また、高校教員の方々には、「どのように社会探究的カリキュラムに取り組んでいるのか」、「カリキュラムの効果や手応え」について、ご報告いただく予定です。そして、3校の指導を行った大学教員の山本晃輔先生(関西国際大学)、小川伸彦先生(奈良女子大学)、丹辺宣彦先生(名古屋大学)にもコメントをいただきます。

高校生の多様でフレッシュな取り組みから刺激を受け、「社会を考えることの興味深さ」を参加者で共有するとともに、「社会学の裾野を広げるために学会は何をできるか」を考える機会になればと考えています。

日時:5月28日(土)15:45~17:15

司会:山本晃輔(関西国際大学)・南畑淳史(関西国際大学)
発表(生徒+教員):大阪高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、愛知県立岡崎高等学校
コメンテーター:小川伸彦(奈良女子大学)、丹辺宣彦(名古屋大学)

(研究活動委員長 岡崎宏樹
研究活動理事 都村聞人
共催校(大会校)山本晃輔
共催校(大会校)南畑淳史)

 

2022年度第73回大会「自著を語る~MY FIRST BOOK~」の申込について

 趣

関西社会学会は,若手研究者の活動を支援する取り組みに力を入れています。2020年度大会から新たに企画されたのが「自著を語る~MY FIRST BOOK~」です。

この企画のねらいは,研究者の最初の著書に光を当て,そのさらなる可能性を引き出すことにあります。著者には,本の内容紹介だけでなく,執筆プロセスや今後の展望などを語っていただきます。開催はオンライン(Zoom部会)です。

部会の内容は,機関誌『フォーラム現代社会学』の特集で紹介されます。自著の魅力を多くの方に知ってもらう機会になるかと思います。ふるって応募ください。

なお,こちらの応募は一般報告と重複してもかまいません。ただし応募多数の場合など,理事会・研究活動委員会にて調整・選定をさせていただく場合があります。どうかご了承ください。

  • 対象書籍:2020年1月1日~2021年12月31日に刊行された学会員の最初の著書(単著に限る)
  • 報告時間:1人25分(予定)
  • 報告内容:内容紹介(自著の魅力・今後の課題など)と執筆プロセス(執筆の動機・苦労・工夫など)
  • 日程:日時は以下のとおりです。
  • 「自著を語る~MY FIRST BOOK」(Ⅰ) 2022年5月28日(土曜日)13時00分~15時30分
  • 「自著を語る~MY FIRST BOOK」(Ⅱ) 2022年5月29日(日曜日)9時30分~12時00分

下記からダウンロードした申込用紙を使用した電子メールによる申込をお願いします。

(1) 提出書類

  • 「自著を語る」申込用紙

(2) 申し込み締め切り 2022310日(木)必着

(3) 申し込み宛先

  • 2022kansya[アットマーク]gmail.com
    (メールを送る場合は、アットマークを@にしてください)

第73回大会申込用紙


「自著を語る――MY FIRST BOOK」

③電子メール送信要領

電子メールに申込用紙のファイルを添付し,上記の申込専用アドレスに送信してください。

申込の際の電子メールの標題は,必ず,「73回 自著を語る申込 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。迷惑メールと区別するために,必ずこのタイトルでお願いいたします。

申込受付のお知らせを返信メールでお送りしますが,登壇の可否については4月上旬開催の理事会にて決定します。ご通知は4月中旬を予定しています。

企画は,事前に司会者,研究活動委員と打ち合わせしつつ進めていきますので,ご協力をお願いいたします。

④申込にあわせて入会される場合

現在,非会員で第73回大会の「自著を語る~MY FIRST BOOK~」に申込をされる方は,入会していただく必要があります。学会ホームページから入会申込書をダウンロードし,必要事項をご記入の上,3月10日(木)までに(必着),事務支局にご郵送ください。

(研究活動理事 工藤保則・石原俊)

2022年度第73回大会(オンライン開催)のご案内

2022年1月9日の理事会において,次回第73回大会は,新型コロナウイルス感染症対策のため,前年度に引き続き,オンライン開催にすることが決まりました。ご協力くださいますようお願い申し上げます。

①開催方法:オンライン開催

一般研究報告,「自著を語る」,招待講演,シンポジウム,特別企画,総会など,すべての部会・企画をZoomでおこないます。オンデマンド報告(従来のポスターセッション)は募集しません。

各会員におかれましては,オンライン参加のための機器やネット環境を各自で整えてくださいますようお願いします。

②共催校(大会校)

関西国際大学
大会実行委員長 清水 美知子

③企画運営

大会の企画運営は,共催校(大会校)の関西国際大学と研究活動委員会が協力しておこないます。

*お問い合わせ:研究活動委員会事務局

E-mail:2022kansya(アットマーク)gmail.com

(メールを送る場合は、アットマークを@にしてください)

④大会日程

<第1日目 5月28日(土)>

  • 13:00~15:30 一般研究報告Ⅰおよび「自著を語る~MY FIRST BOOK~」Ⅰ
  • 15:45~17:15 共催校(大会校)特別企画
  • 17:30~18:45 総会

<第2日目 5月29日(日)>

  • 09:30~12:00 一般研究報告Ⅱおよび 「自著を語る―MY FIRST BOOK」Ⅱ
  • 13:00~14:00 招待講演
  • 14:15~17:00 シンポジウム

⑤費用

大会参加費:2,000円(会員・非会員共通)

*参加費は銀行振込/クレジットカード決済による事前支払となる予定です。

(研究活動理事・研究活動委員会事務局担当 都村聞人)

2022年度第73回関西社会学会大会について――オンライン開催のお知らせ――

関西社会学会は、2022年1月9日(日)に理事会を開催し、次回大会について慎重な審議をおこないました。その結果、第73回大会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンライン開催とすることにいたしました。日程は5月28日(土)~5月29日(日)の2日間です。共催校(大会校)として、関西国際大学にお願いし、お引き受けいただきました。

2020年10月10日(土)~11日(日)に開催された第71回大会(龍谷大学)、2021年6月5日(土)~6日(日)に開催された第72回大会(京都産業大学)に続いて、3度目のオンライン開催です。今回はコロナ禍以前の対面開催にしたかったのですが、年明けからのオミクロン株による感染者の急増という事態をふまえ、苦渋の決断の結果、オンライン開催にすることにしました。不測の事態も予想されますが、万全の準備で臨むつもりでおります。会員の皆様には、ご不便・お手数をおかけしますが、社会学の発展の一助になればと思い、理事会および共催校(大会校)関係者、大会運営に一丸となって取り組みますので、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

関西社会学会会長
友枝敏雄

 

第73回大会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインで開催されることになりました。大会の企画運営は、共催校(大会校)の関西国際大学と研究活動委員会が協力して取り組んで参ります。

第71回・第72回大会と同様、今回も「大会特設ページ」を設置し、このページを通じて大会に参加するしくみをつくり、一般研究報告をはじめ、すべての部会をZoomでおこないます。

大会初日(5月28日)には、昨年度のシンポジウムを発展させ、「社会学を高校生にも2:実践編」を共催校(大会校)特別企画として開催します。

大会二日目(5月29日)の招待講演には政治学者の岡野八代さんをゲストに招き、「ケア/ジェンダー/民主主義」をテーマにお話しいただきます。続いて大会シンポジウムを開催します。テーマは「ケアから社会を構想する――ポストコロナの社会理論」。オンライン開催の利点を活かし、海外の研究者にもご参加いただきます。

なお、「自著を語る~MY FIRST BOOK~」の報告者は募集しますが、オンデマンド報告(従来のポスターセッション)は募集しません。

各企画・部会の詳細は学会ニュースレターおよび学会ホームページをご覧ください。

大会参加費は2000円(会員・非会員)、事前振込とします。銀行振込およびクレジットカード支払いができるシステムをご用意する予定です。詳細はホームページ、会員一斉メール等でお知らせします。

過去2回のオンライン大会の経験を活かし、より良い形で大会を運営したいと考えております。難しい状況のなかでも学術活動を継続していくことが大切です。会員の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご協力くださいますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

関西社会学会研究活動委員長
岡崎宏樹

関西社会学会ホームページ https://www.ksac.jp/

第73回大会に関するお問い合わせ先:研究活動委員会事務局

2022kansya(アットマーク)gmail.com

(メールを送る場合は、アットマークを@にしてください)

2022年度第73回関西社会学会大会(オンライン開催)のご報告

2022年5月28日(土)~29日(日)、関西社会学会第73回大会は、新型コロナ感染症対策のため、オンラインで開催されました。参加登録者は約260名(会員・非会員を含む)と、多くのご参加を得ることができました(昨年度は257名)。

一般研究報告は11部会。オンラインの各部会では活発な議論が展開され、2名の報告者に奨励賞がおくられました(詳しくは関連記事をご参照ください)。

共催校企画「社会学を高校生にも2:実践編」では、大阪高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、愛知県立岡崎高等学校の生徒の皆さんと担当の高校教員の方々にご報告いただきました。司会の山本晃輔さん(関西国際大学)が事前に発表のリハーサル指導を行い、本番に臨みました。高校生のフレッシュで充実した発表に対し、小川伸彦さん(奈良女子大学)、丹辺宣彦さん(名古屋大学)が社会学の視点からコメントされました。参加者は約70名。社会学と高校教育をつなぐ貴重な実践となったと思います。

3年目の開催となった「自著を語る~MY FIRST BOOK~」では、郝洪芳さん(ミシガン大学・日本研究センター)、サンドラ・シャールさん(ストラスブール大学)、松村淳さん(関西学院大学)が、司会の工藤保則さん(龍谷大学)と「最初の著書」をめぐって語りあい、編集者、参加者を交えて本を出版することの意義を協議しました。国際化したこの部会には35名の参加がありました。

招待講演には,岡野八代さん(同志社大学)をゲストに招き,「ケア/ジェンダー/民主主義」というタイトルでご講演いただきました。続いてシンポジウム「ケアから社会を構想する――ポストコロナの社会理論」を開催。コロナ禍で露呈したケアをめぐる社会問題に焦点を当て、ケアという視点からコロナ後の社会および社会理論を構想しました。報告者は、落合恵美子さん(京都大学)、山田陽子さん(大阪大学)、千種キムラ・スティーブンさん(早稲田大学ジェンダー研究所)、イト・ペングさん(トロント大学):動画による報告。後半部では、討論者の岡野八代さんから鋭い問題提起がなされ、ケアという視点からインターセクショナルな連関を可視化しつつ、ポストコロナの社会/社会理論に向けて議論が深められました。参加者は約110名。司会は岡崎宏樹(神戸学院大学)がつとめました。

共催校特別企画、自著を語る、シンポジウムについては次号『フォーラム現代社会学』で詳しくご紹介する予定です。

3年連続のオンライン開催となり、ご不便をおかけしましたが、関西国際大学・実行委員会のスタッフの皆様をはじめ、たくさんの方々のご支援により無事に大会を終えることができたことを大変うれしく、有難く思います。

今期研究活動委員会の任期はこれにて終了です。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

前・研究活動委員長 岡崎宏樹

 

*大会参加費の領収書は、大会特設サイトからPDFファイルでダウンロードできます。大会は終了しましたが、6月19日(日)までサイトを利用可能にします。マイページにて、氏(〇〇大学)、名(関西太郎)と設定すれば、領収書の宛名に大学名を入れることも可能です。なお、大会特設ページは当学会がブランドコンセプト社に委託し構築しました。クレジットカード支払いの場合、大会参加費はいったんブランドコンセプト社に集約されますが、集計後、当学会に払い戻されます。クレジットカード支払の場合、クレジットカードの支払先欄にブランドコンセプト社の記載が入りますが、大会参加費の支払い先は当学会です。

 

—以下は大会関連の告知内容の記録です—

 

 

関西社会学会第73回大会に関する情報を、お伝えします(2022年5月1日更新)。

2022年1月9日の理事会において,第73回大会は,新型コロナウイルス感染症対策のため,オンライン開催にすることが決まりました。ご協力くださいますようお願い申し上げます。

具体的には、以下の通りです。

*2022年5月1日更新:「大会プログラム」「参加者マニュアル」「参加登録・参加費支払いのご案内」「オンライン大会開催のガイドライン」「高等学校の先生方へ」「自著を語る~MY FIRST BOOK~」を追加しました。また、「招待講演「ケア/ジェンダー/民主主義」について」「シンポジウム「ケアから社会を構想する――ポストコロナの社会理論」について」「共催校(大会校)特別企画「社会学を高校生にも2:実践編」について」を改訂。

2022年度第73回大会シンポジウム「ケアから社会を構想する――ポストコロナの社会理論」について

シンポジウム「ケアから社会を構想する――ポストコロナの社会理論」

 趣旨

今期(2019年~2022年)の研究活動委員会は,〈社会学のルーツと境界を探り,アクチュアリティを問う〉をコンセプトに,さまざまな可能性を追求しています。

2020年度第71回大会は,現代の政治をアクチュアルに問うシンポジウム「2010年代の政治と権力――何が破壊され,何が生まれたのか?」,2021年度第72回大会は,中等教育と大学教育の「あいだ」で,社会学教育の可能性を問うシンポジウム「社会学を高校生にも――〈市民〉を育てる実践」を開催しました。

第73回大会は,招待講演に続いてシンポジウムを開催します。招待講演のテーマは,「ケア/ジェンダー/民主主義」,シンポジウムのテーマは「ケアから社会を構想する」です。一連の講演・報告・討議では,コロナ禍で露呈したケアをめぐる社会問題に焦点を当て,ケアという視点からコロナ後の社会および社会理論を構想します。

シンポジウムでは,はじめに,落合恵美子(京都大学)が,全体の趣旨を説明し,自宅療養者とその家族を対象として実施した最新の調査研究をふまえて,ケアを可視化し、評価し、実践するためのフェミニスト社会科学からの提案に依拠しながら、生とケアを包摂する社会を構想するためのビジョンを示します(第1報告)。

第2報告は,イト・ペングさん(トロント大学)です。イト・ペングさんは,比較政策学,福祉国家論が専門。現在はケアエコノミーに関する国際プロジェクトCare Economies in Context: towards sustainable social and economic developmentを率いておられるフェミニスト社会科学のリーダー的存在です。報告では,ケアを社会理論に包摂するための分野横断的な試みとその成果についてお話いただく予定です。時差の関係で、イト・ペングさんの報告は録画ビデオによる発表となります。

第3報告は,山田陽子さん(大阪大学)です。山田陽子さんは,自殺やハラスメント,感情労働や感情資本主義について質的調査や社会学理論を通して研究されています。報告では,コロナ禍の自殺と自殺予防を事例として,ケアの労働化と専門職化,市場化が進行し,ケアする者のケアも問題となる現在,ケアに満ちた社会とは何を意味しているのかについて分析していただきます。

第4報告は,千種キムラ・スティーブンさん(早稲田大学ジェンダー研究所)です。千種キムラ・スティーブンさんはニュージーランド在住の日本文学研究者です。このたび『新型コロナ<感染ゼロ>戦略,ニュージーランド』(作品社,2021年)を上梓されましたので,アーダーン政権のコロナ対策成功の理由をコロニアリズムの問題とも関連づけて論じていただく予定です。

討論者は,招待講演を担当いただく岡野八代さん(同志社大学)に依頼しました。司会は,研究活動委員長の岡崎宏樹(神戸学院大学)が担当します。

報告者および報告タイトル

1.落合恵美子(京都大学)
Caring Society――生を包摂する社会と社会科学

2.イト・ペング(トロント大学)
Care as an Intersectional Lens to Analyze Socio-Economy

3.山田陽子(大阪大学)
「死にたさ」とともに生きる――コロナ禍の自殺とケア

4.千種キムラ・スティーブン(早稲田大学ジェンダー研究所)
ニュージーランドにおけるパンデミックと福祉政策

討論者 岡野八代(同志社大学)

司会 岡崎宏樹(神戸学院大学)

(研究活動理事 落合恵美子・石原俊)

*諸事情によりニュースレター等でご案内した企画案と報告者・司会者を一部変更して開催します。

 

2022年度第73回大会招待講演「ケア/ジェンダー/民主主義」について

テーマ 「ケア/ジェンダー/民主主義」

趣旨 

社会学が新たな学問として登場したとき,隣接分野との対話はきわめて重要な意義を持っていました。その後,社会学は高度に専門化しましたが,「社会学とは何か」「社会学だからできることは何か」が問われるいま,隣接分野との対話を再び活性化させる必要があるように思われます。こうした問題関心から,2020年度より,学会大会で,招待講演を開催してきました。

第71回大会(2020年10月10日)は,思想家の内田樹さんに,「コロナ時代の日本を考える」と題して講演いただき,伊地知紀子さん(大阪市立大学,研究活動理事)の司会のもと,伊藤公雄さん(京都産業大学,常任理事)とのトークセッションを展開しました。

第72回大会(2021年6月5日)は,文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)に,「『わたし』をとおして世界を探求する~社会学と人類学の間の藪をつついて蛇をだす~」と題して講演いただき,工藤保則さん(龍谷大学,研究活動理事)の司会のもと,松浦雄介さん(熊本大学)とのトークセッションを展開しました。

次回第73年大会(2022年5月29日)は,岡野八代さん(同志社大学)をゲストに招き,招待講演を開催します。岡野八代さんは,西洋政治思想史・フェミニズム理論を専門に研究されている政治哲学者です。『フェミニズムの政治学――ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房,2012年)などの著書でご存知の方も多いと思います。ケアを中心的なコンセプトとして研究をされており,著名なケア研究者であるジョアン・C・トロントとコラボした『ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』(白澤社,2020年),社会学者の牟田和恵さん・丸山里美さんとの共著『女性たちで子を産み育てるということ――精子提供による家族づくり』(白澤社,2021年)を刊行され,また,世界的に話題の『ケア宣言』(大月書店,2021年)を翻訳し刊行されました。

今回の招待講演では,『世界』2022年1月号に発表された「ケア/ジェンダー/民主主義」をベースに講演いただく予定です。講演の内容は,大会シンポジウムのテーマにも深く関連しています。そこで,招待講演に続けて,シンポジウムを開催することとしました。岡野さんには,シンポジウムの討論者もあわせてつとめていただきます。どうぞご期待ください。

日時

  • 5月29日(日曜日)13時00分~14時00分

講演

  • 岡野八代(同志社大学)

  • 岡崎宏樹(神戸学院大学)

(研究活動委員長 岡崎宏樹
研究活動理事 落合恵美子)

慶應義塾大学 総合政策学部,環境情報学部,政策・メディア研究科 社会動態論分野 専任教員 募集

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでは、次の通り、准教授、専任講師(社会動態論分野)の公募を行っております。

・機関名:慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
・職種:准教授または専任講師
・書類提出期限:2022年2月28日
・採用時期:2022年9月もしくは2023年4月

・詳細は以下をご確認下さい。
https://www.sfc.keio.ac.jp/doc/2c3ddd3b90cb51cfa3d0b3af515b21ba425e28c1.pdf