2015年度 第66回大会シンポジウムのご案内

シンポジウム:地方から露わになる亀裂と構造的暴力

趣旨
このシンポは,「オキナワ」と「フクシマ」を念頭に,近年亀裂が拡大しているかに見える日本社会を巡り,とりわけ地方圏から透視可能な構造的な問題に切り込むことを意図する。その際,女性学や平和学など,社会学にも関わりの深い諸科学との対話を図る。

問題意識
「オキナワ」と「フクシマ」は,問題の発生経緯や経過にそれぞれ違いは見られるものの,現代日本において,地方圏の内部および地方圏と都市圏との間に大きな亀裂を生じさせている点で共通している。この亀裂は,地域,階層,職種,年齢階層,およびジェンダー等々の立場や利害の小さな裂け目を拡大して引き裂き,露わにしている。米軍基地の集積によって生じた沖縄社会の構造的な問題や,原発事故と復旧問題で露わになった地方と都市との亀裂の深さを,私たち社会学研究者は改めて確認する必要があるだろう。
他方で,2014年には沖縄辺野古のヘリポート建設問題を焦点にいくつかの選挙が闘われた。また,原発・震災からの復興をめざすさまざまな住民活動が活発に展開されている。この過程で,新たな地域コミュニティの形成の可能性や,問題意識を等しくする人々の距離を超えた連帯のきざしも垣間見えているといえるだろう。
こうした観点から,本シンポジウムでは,最近日本社会が経験した構造的な亀裂の状況を再検証するとともに,その克服の可能性を探ってみたい。社会学研究者は,研究分野はさまざまであろうとも,大きな社会的事象の観察を通して,時代と社会の微細な変化を読み解く必要がある。隣接科学の研究者もまじえ,こうした課題を追求するための機会を提供する。

登壇者
秋林こずえ 平和学・同志社大学
岸 政彦  社会学・龍谷大学
佐藤彰彦  社会学・福島大学
関 嘉寛  社会学・関西学院大学
コメンテーター
早川洋行  社会学・滋賀大学
菊地夏野 社会学・名古屋市立大学
司会  栗岡幹英 社会学・奈良女子大学

(研究活動委員 栗岡幹英)

2015年度 第66回大会のご案内

次回第66回大会は,立命館大学・衣笠キャンパスで開催されます。

①大会会場

立命館大学・衣笠キャンパス(敬学館)

大会実行委員会委員長        中井 美樹

大会事務局長                        樋口 耕一

大会事務局E-mail:ksa66.ritsumei@gmail.com

(メールを送る場合は@を半角にしてください。)

会場へのアクセス

立命館大学ホームページ,「交通アクセス,立命館大学 衣笠キャンパス」をご覧下さい。

会場となります「敬学館」は衣笠キャンパスの南西,竜安寺よりに位置しています(市バス,JRバス,京福電車とも「竜安寺」が便利です)。

②大会日程

<第1日目 5月23日(土)>

13:30~             受付開始

14:00~16:30    一般研究報告(自由報告)Ⅰ

16:45~17:30    総会

18:00~20:00    懇親会

<第2日目 5月24日(日)>

09:00~             受付開始

09:30~12:00    一般研究報告(自由報告)Ⅱ

13:00~15:30    シンポジウムおよび若手企画部会

③費用

大会参加費:           2,000円

懇親会費:              5,000円(一般),3,000円(学生)

④宿泊

宿泊の斡旋はいたしませんので,それぞれお早めにお取り下さい。

⑤大会二日目(5月24日)の昼食

二日目の昼食は,11:00から1:00過ぎまで近接の生協「諒友館」食堂をオープンいたしますので,そこでお取り下さい(定食のみ)。

また予約制にてお弁当の販売をいたします。お弁当代金は一食800円(お茶込み)になります。ご予約は大会事務局までメールにてご連絡ください。

申込先:大開事務局 ksa66.ritsumei@gmail.com
(メールを送る場合は@を半角にしてください。)
件名:「5/24弁当予約」
本文記載事項:所属、氏名、個数(省略された場合は1となります)
締め切り:5月14日(木)
代金:800円(お茶込み、当日お支払い下さい)
*ご予約が完了いたしましたら確認のメールを返信いたします。

 

(研究活動委員 栗岡幹英)

事務局からのお知らせ

①会費納入について
今年度も会費納入締め切りが近づいてまいりました。大会の受付では学会費を徴収いたしません。4月に,払込額を記入した振替用紙を同封して,会費納入依頼状を事務支局よりお送りしますので,その振替用紙で郵便局にて納入くださいますようお願い申し上げます。
2014年度までの会費をまだお支払いいただいてない会員の方には,事務支局より別便で納入督促状をお送りします。ご入金のほどよろしくお願いいたします。
郵便局での会費納入が事務支局に通知されるまでに2-3日のタイム・ラグがありますので,2014年度までの会費を完納される場合は,できるだけ,3月末までではなく,3月25日(水)までに振込をお願いいたします。

②資格喪失予定者について(確認)
2014年度より,前年度末(3月末日)までに3年度分の会費を滞納している者を「資格喪失予定者」と呼ぶことにしました。資格喪失予定者には,猶予期間として1年度分はニュースを送付し,引き続き会費請求を行いますが,フォーラムは送付せず,夏に発行するニュースにお名前を掲載させていただきます。滞納会費のうち1年度分でも入金があれば資格は復活します(入金がニュース発行前であれば,お名前は載せません)。入金がなければその年度末に,年度当初にさかのぼって「資格喪失者」とすることにいたしました。お心当たりの方はご入金どうぞよろしくお願いいたします。

③一般研究報告を申し込む予定の非会員の入会について
現在,非会員で第66回大会の一般研究報告に申込をされる方は,入会していただく必要があります。本ホームページから入会申込書をダウンロードし,必要事項をご記入の上,3月20日(金)までに(必着),事務支局にご郵送ください。

④その他
入退会,会費,名簿情報変更の連絡,問合わせは事務支局の方にお願いいたします。なお,会員へのお知らせ,依頼,問い合わせなどの連絡は,できるかぎり電子メールで行いたいと考えていますので,ご理解のほどをよろしくお願いいたします。また,学会事務局・事務支局ならびに研究活動委員会への大会報告申し込み等への連絡も,できるかぎり電子メールをご利用いただきますようお願い申し上げます。

(会計・総務担当理事 小林久高)

社会学系コンソーシアム・シンポジウムのお知らせ

社会学系コンソーシアムより、第7回シンポジウム「現代の雇用危機を考える」のお知らせです。

日時:2015年1月24日(土) 14:00~17:00

会場:日本学術会議講堂(東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5番出口より徒歩1分)

 

【報告】

宮本みち子(放送大学副学長・日本家族社会学会・日本学術会議連携委員)
「地方圏における若年不安定就業者—親からの自立をめぐる諸相—」

渡辺深(上智大学教授・日本社会学会)
「転職とネットワーク」

樫村愛子(愛知大学教授・日本社会学理論学会)
「ネオリベラリズム社会におけるマネジメント・イデオロギー」

今野晴貴(NPO法人「POSSE」代表理事・一橋大学大学院博士課程在籍・日本労働社会学会)
「若年雇用の変容と政策・制度の機能不全−労務管理戦略の変質を中心に−」

西田亮介(立命館大学特別招聘准教授・日本社会学会)
「無業社会の問題系—若年無業者とその支援の現状から—」

【討論者】
橋本健二(早稲田大学教授・関東社会学会)
堅田香緒里(法政大学専任講師・日本社会福祉学会)

【オーガナイザー・司会】
遠藤薫(学習院大学教授・社会情報学会・日本学術会議会員)
小谷敏(大妻女子大学教授・日本社会学史学会)

 

お問合わせ:社会学系コンソーシアム事務局

連絡先:socconsortium@socconso.com (ご連絡の際は@を半角に変えてください)

参加費・事前申し込みは不要です。

 

  • シンポジウムのご案内
  • 関西社会学会若手企画部会より、第4回事前研究会のお知らせ

    ◎関西社会学会若手企画部会 事前研究会第4回

    日時:2015年1月10日(土)14時~16時

    場所:京都市醍醐いきいき市民活動センター第3会議室
    http://iki2-daigo.com/index.html

    【アクセス】所在地:〒601-1345 京都市伏見区醍醐外山街道町21-21
    交 通:地下鉄東西線「石田」駅から歩いて10分
    http://iki2-daigo.com/map.html

    報告者:谷亮治さん(同志社大学嘱託講師/京都市まちづくりアドバイザー)
    タイトル:まちづくりの視点と方法論――醍醐地域と吉祥院学区の経験を中心に

    コメント:矢野亮さん(立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)

    (趣旨)
    2015年5月23日・24日に立命館大学で開催予定の関西社会学会第66回大会「若手企画部会」に向けて、
    事前研究会を重ねています。
    研究会を重ねる中で、若手研究者やフィールド(現場)とのネットワークを広げていき、
    同時に、当日の企画の内容を固めていくことを目的としています。
    どなたでも、ご自由に、ご参加ください。

    第4回は、「同和地区」にとどまる/とどまらないまちづくりの可能性や方向性について、
    醍醐地域や吉祥院学区を舞台に実際にまちづくりに参与してきた谷亮治さんにご報告して頂きます。

    会場は「醍醐いきいき市民活動センター」となります。同和地区に立地した社会的公共施設であるセンターが、
    中国帰国者やフィリピン人、朝鮮学校などが集まる新たなマルチエスニックな場でどのような役割を果たすことができるのか。
    そのような視点からも議論を深めたいと思っています。

    コメントは、大阪市内の部落について研究をされてきた矢野亮さんにお願いしています。

    連絡先:comingcommunity68(at)yahoo.co.jp(山本崇記)

    関西社会学会 研究活動委員会 特別活動 セクシュアリティ/クィア・スタディーズ グループ セミナーのご案内

    研究活動委員会特別活動 セクシュアリティ/クィア・スタディーズグループのセミナーを、以下の日程で開催いたします。
    「サンフランシスコフィールドワーク報告:APIQWTCと『Queer Compulsions』との出会いを中心に」
    日時:2014年12月20日(土) 15:00 – 17:30
    会場:同志社大学烏丸キャンパス
    関西社会学会の会員の方は自由にご参加いただけます。参加希望の方は下記のアドレスまでご連絡ください。会場につきまして詳細をお知らせいたします。

     s.q.kansha@gmail.com

     (メールを送信される際は、アットマークを半角に変えてください。)
    どうぞふるってご参加ください。

    関西社会学会若手企画部会より、第3回事前研究会のお知らせ

     

    ◎関西社会学会若手企画部会 事前研究会第3回

    日時:2014年12月20日(土)14時~16時

    場所:京都市下京いきいき市民活動センター別館2階会議室106
    (※「本館」東隣にある京都市下京地域体育館と併設されています)
    http://spogaku.pref.kyoto.lg.jp/institution/1204.html

    【アクセス】所在地:〒600-8202 京都市下京区川端町13番地
    京都駅(北側)塩小路通を東に約15分須原通を南
    京阪本線「七条」駅下車 徒歩3分
    http://www.geocities.jp/tgtmk561/

    報告者:宋基燦さん(立命館大学映像学部准教授)
    タイトル:朝鮮学校のドラマツルギー――言語、コミュニティ、アイデンティティ

    コメント:孫美幸さん(日本学術振興会特別研究員)

    (趣旨)
    2015年5月23日・24日に立命館大学で開催予定の関西社会学会第66回大会「若手企画部会」に向けて、
    事前研究会を重ねています。
    研究会を重ねる中で、若手研究者やフィールド(現場)とのネットワークを広げていき、
    同時に、当日の企画の内容を固めていくことを目的としています。
    どなたでも、ご自由に、ご参加ください。

    第3回の研究会では、『「語られないもの」としての朝鮮学校」(岩波書店、2012年)の著書がある
    宋基燦さんに、朝鮮学校という空間の中で行われている民族教育の可能性や特質についてご報告して頂きます。
    同書は、昨日(12月9日)、最高裁判決が出た京都の朝鮮学校裁判でも、
    朝鮮学校の社会的評価を説明する重要な「証拠」となりました。
    大阪の朝鮮学校を見てきた知見から、京都との比較についても触れて頂く予定です。
    コメントは、京都市の公立中学校で多文化共生教育の実践に取り組まれている孫美幸さんにお願いしています。

    ◎参考ページ「こっぽんおり」
    http://blog.goo.ne.jp/kopponori/e/c48d6715e96284029b01c10bb2211a8e

    連絡先:comingcommunity68(at)yahoo.co.jp(山本崇記)

     

    東北社会学会より、報告資格変更のお知らせ

    東北社会学会より、報告資格の変更に関するお知らせをいただきました。

     

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    東北社会学会からの重要なお知らせ:
    平成27年度より、当学会に所属していない方も東北社会学会大会での自由報告が可能となります!
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    各位

    東北社会学会は、東北地方在住の社会学研究者・大学院生が主に所属する地方学会です。設立は1953年、現在の会員数は約250名と規模はそれほど大きくありません。しかし、その規模ゆえに会員間には「顔の見える関係性」が形成され、学会大会では活発な報告・議論が行われています。

    これまで東北社会学会では、学会大会の自由報告部会における報告資格を、会員のみに限定してきました。しかし、学会大会をより開かれたものにすることで参加者の多様性を高め、大会における報告および議論を活性化させることを目的として、来年開催される第62回東北社会学会大会より、当面、当学会に所属していない未入会の方の自由報告部会での報告を認めることといたしました。

    第62回東北社会学会大会は、2015年7月18日(土)・19日(日)の両日、東北大学川内キャンパス(宮城県仙台市)にて開催されます。この機会に、ぜひ当大会での報告をご検討くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

    なお、未入会者の学会大会での報告については、いくつか制限事項がございます。詳しくは、東北社会学会ウェブサイトをご覧ください。
    http://tss.sal.tohoku.ac.jp/

    2014年12月1日
    東北社会学会会長
    長谷川公一

    大阪府立大学現代システム科学域、公募情報

    大阪府立大学現代システム科学域より、公募情報のお知らせをいただきました。
    締め切りは2014年12月1日です。
    以下、その一部を転載いたします。

    職種及び募集人員
    准教授 1名
    専門分野
    環境社会学
    応募締切
    2014年12月1日(必着)

    なお、詳細については下記リンク先の公募要項をご確認ください。

    大阪府立大学教員公募情報

    関西社会学会第66回大会の日程・会場について

    関西社会学会第66回大会の日程・会場が下記の通り決定いたしました。

     

    【日程】 2015年5月23日(土)・5月24日(日)

    【会場】 立命館大学

     

    以前、関西社会学会事務局ニュースおよび本ホームページでは、日程は2015年6月6日(土)・7日(日)の予定とお伝えいたしました。会場の都合上、2015年5月23日(土)・24日(日)に変更となりましたので、どうぞお間違えのないようお願いいたします。