第65回関西社会学会大会プログラム発表

2014年5月24日(土)・25日(日)に富山大学で開催されます、第65回関西社会学会大会のプログラムが完成しました。

大会プログラムには、会場へのアクセスに関する情報も記載されています。

学会員の方、また参加を検討されている方は、下記のリンクより内容をご確認ください。

>> 第65回関西社会学会大会プログラム

2014年度 第65回大会一般研究報告Aの申込について

① 報告要領

報告時間:25分 質疑応答:5分

 

② 報告申し込み

E-mailあるいは郵送によりお申し込みください(詳細については後述)。研究活動委員会では,本ホームページからダウンロードした申込用紙・報告要旨テンプレートを使用した電子メールによる申込みを推奨しています。

(1) 提出書類

a.「一般研究報告A(自由報告)申込用紙」

b.「報告要旨」

(2) 申し込み締め切り 3月20日(木)必着

(3) 申し込み宛先

E-mail:eftuckansya@googlegroups.com

(メールを送る際は「@」を半角にしてください)

郵 送:〒662-8501

兵庫県西宮市上ヶ原一番町1-155

関西学院大学先端社会研究所

川端浩平宛

※申し込みは、なるべく電子メールでお願いします。

(4) その他

報告時に介助者を必要とされる場合には,申込の際にあわせてお知らせください。

 

③申込の実際

(1) 一般研究報告A(自由報告)申込用紙について

「一般研究報告A(自由報告)申込用紙」(MS WORD形式)をダウンロードしてご使用ください。

ファイル名はダウンロードしたものそのままではなく,必ず「65自由報告申込 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。サブタイトル・共同報告者・情報機器など,申し込み後の変更はできませんのでご注意ください。

なお,申し込みの際,希望する部会を下記の分野リストから選んで3つまでご記入願います(これらの分野名はあくまで部会編成の作業を効率化するための目安であり,最終的な部会名は報告内容に合わせて適宜工夫させていただきます)。

 

 【一般研究報告A(自由報告)分野リスト】

1 理論・学説                         2 社会調査法・社会学研究法

3 階級・階層・社会移動       4 家族・人口

5 農山漁村・地域社会         6 都市

7 政治                                   8 組織・社会運動・集合行動

9 経済・経営・産業・労働     10 教育

11 文化・知識・科学             12 宗教

13 社会心理・社会意識       14 コミュニケーション・情報

15 社会病理・社会問題       16 社会福祉・医療

17 エスニシティ                    18 ジェンダー

19 社会史・歴史社会学

20 比較社会学・地域研究・国際関係

21 環境                                 22 その他

 

(2) 報告要旨について

申込時に併せてお送りいただく報告要旨は、下記の様式にもとづき作成してください。
「自由報告・要旨テンプレート」(MS WORD形式)をダウンロードしてご使用いただけます。ファイル名は、ダウンロードしたものそのままではなく,必ず「65自由報告・タイトル (の要約)○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。タイトルそのままではファイル名として長くなりすぎる場合,適宜内容がわかる程度に短くしてください。

報告要旨の書式は下記のとおりです。

・ パソコン/ワープロによるプリント原稿を推奨

・ B5版横書き1枚,上下左右の余白は各2cm程度

・ 本文字数1200字以内に

・ 原稿の冒頭3cm程度を用い,下記の例のように報告タイトル,所属(大学または機関名のみ),氏名を記入

・ フォントは可能なかぎり次の指示に従うこと


 

報告タイトル・サブタイトル:14ポイントのゴシック体

所属・名前:10.5ポイントのゴシック体

本文:10.5ポイントの明朝体

 

タイトル

──サブタイトル──

△△大学 ○○○○(名前)

……………………………………………(本文)………………………………………………………

…………………………………………………………………………………………………………………

 

 

 

④電子メール送信要領

1通の電子メールに「申込用紙」と「報告要旨」の2点のファイルを添付し,上記報告申込専用アドレス)に送信してお申し込み下さい。郵送・電子メールともに,申込用紙・報告要旨のいずれか1点のみのお申し込みは無効になりますのでご注意ください。

申込の際の電子メールの標題は,必ず,「第65回一般研究報告A(自由報告)申込 ○○○○(○の部分に氏名を記入)」としてください。迷惑メールと区別するために,必ずこのタイトルでお願いいたします。

電子メールにてお申し込みいただいた場合には,申込受付のお知らせを返信メールにてお送りしますので,ご確認ください。また,後日一般研究報告プログラムの速報版を電子メールにてお送りいたします。

研究報告のプログラムは4月開催の理事会にて決定されますので,ご通知は4月10日前後を予定しています。

 

⑤郵送による手続

報告申込用紙のダウンロードが難しい場合,その旨事務局にお伝えください。郵送にてお送りいたします。また,E-mailによる申し込みが難しい場合には,郵送で期日内に届くよう,所定の住所宛に投函してください。

2014年度 第65回大会若手企画部会のご案内

文化労働と労働文化

――その緊張関係を問う――

 「文化」を生み出したり,表象したりする人間の営みを「労働」との関係で捉え,文化と労働の結びつきが,現代社会においていかに表出しているのか,「文化に関わる労働」と「労働が醸成する(しない)文化」という二つの観点から議論する。

前者について言えば,芸術家や文化産業従事者の活動には,自由な創作だけではない労働としての側面が大きいが,アニメ産業に見て取れるように,働く者自らの嗜好や保持する専門知識や技能に結びついているゆえに労働の搾取を受け入れる傾向がある。後者について言えば,石見銀山や軍艦島を想起すればよくわかるように,かつての過酷な労働空間が文化として見直される一方で,非正規雇用や派遣労働が増え,かつてのような労働文化形成の基盤が揺らいでいるという問題がある。

本セッションでは,報告者,討論者,フロアとの垣根をなるべく取り払って,自由な相互討論を行い,「文化と労働」にかかわる新たな知見,より深い洞察を創造したいと考える。

報告者

雪村まゆみ(関西学院大学)

木村至聖(甲南女子大学)

益田仁(長崎国際大学)

吉澤弥生(大阪大学)

 

討論者

前田拓也(神戸学院大学)

渡邊太(大阪国際大学)

小川さやか(立命館大学)

(研究活動委員  早川洋行)

2014年度 第65回大会シンポジウムのご案内

現代日本社会におけるナショナリズムとヘイト/フォビア

 在特会の一連の活動をはじめとしたヘイト・スピーチやヘイト・クライム,また韓流ドラマ放送への抗議デモなどに見られる嫌悪=フォビアを典型的な例として,ここ数年の日本の政治・社会状況は,これまでにないような形でナショナリズムや排外主義に傾いているように見える。このような動きは一部の突出したものばかりが目立つが,その背景や要因として,国際的には経済のグローバル化と結びついている一方,国内的には非正規雇用やそれに伴う経済的格差の広がりに結びついているとも考えられる。

今回の富山大学大会におけるシンポジウムは「現代日本社会におけるナショナリズムとヘイト/フォビア」と題し,世界的にも政治の保守化の波が広がりつつある昨今において,とくに日本の近年の政治状況や社会状況を踏まえ,そのなかでも目立つ傾向としてナショナリズムや排外主義的な動向,そしてヘイト/フォビアがネットや街頭に露出する状況に関して,その背景や成立過程あるいは成立条件を分析し検討する。そしてその検討を通して,社会学がこのような現状に対してどのように取り組むべきかについて議論したい。

登壇予定者

◎報告者

・安田浩一(ジャーナリスト)

『ネットと愛国:在特会の闇を追いかけて』(講談社/第34回講談社ノンフィクション賞受賞作)著者。今回は基調報告をお願いする。

・金明秀(関西学院大学社会学部)

専門はナショナリズム,エスニシティ,階層に関する計量社会学。今回は現代日本における排外主義に関する調査結果について論じていただく。

・宇城輝人(関西大学社会学部)

専門は現代社会論。とくに労働を通して現代社会について論じる。最近の著書に『社会的なもののために』(共編著,ナカニシヤ出版,2013)。今回は,現代における「社会的なもの」と昨今のナショナリズムの動向について論じていただく。

◎コメンテーター

・板垣竜太(同志社大学社会学部)

専門は朝鮮近現代社会史。関連する著作として,『マンガ嫌韓流』を契機に企画した『日韓 新たな始まりのための20章』(共編著,2007)。

◎司会

・川端浩平(関西学院大学先端社会研究所/福島大学(2014年4月予定))

専門は差別・排除の社会学,日本研究,カルチュラル・スタディーズ。

*なお、本シンポジウムは、研究活動委員会と開催校である富山大学との話し合いにより一般公開とする。

(研究活動委員 佐藤哲彦・川端浩平)

2014年度 第65回大会のご案内

次回第65回大会は、富山大学五福キャンパスで開催されます。

①大会会場

住 所:〒930-8555 富山市五福3190

大会実行委員会委員長:佐藤裕(富山大学人文学部教授)
大会事務局:  高山龍太郎(富山大学経済学部准教授)

大会校へのお問い合わせ: 高山龍太郎
電話:076-445-6438(高山研究室)
E-mail: takayama@eco.u-toyama.ac.jp
(メールを送る際は「@」を半角にしてください)

会場へのアクセス

富山地方鉄道市内電車「大学前」下車徒歩3分
富山地鉄バス「富山大学前」下車徒歩1分

②大会日程

<第1日目 5月24日(土)>

13:30~              受付開始

14:00~16:30     一般研究報告(自由報告)Ⅰ

16:45~17:30     総会

18:00~20:00     懇親会

<第2日目 5月25日(日)>

09:00~              受付開始

09:30~12:00     一般研究報告(自由報告)Ⅱ

13:00~16:30     シンポジウム

③費用

大会参加費:           2,000円

懇親会費:               5,000円(一般),3,000円(学生)

事務局からの5つのお知らせ

関西社会学会事務局より、以下5点、重要なお知らせがあります。会員の皆さまは、必ずご確認ください。

 

① 2013年度までの会費未納の会員への会費納入の督促

今年度も会費納入締め切りが近づいてまいりました。2013年度までの会費をまだお支払いいただいてない会員の方には,事務支局より別便で納入督促状をお送りします。ご入金のほどよろしくお願いいたします。

郵便局での会費納入が事務支局に通知されるまでに2-3日のタイム・ラグがありますので,2013年度までの会費を完納される場合は,できるだけ,今年度末までではなく,3月27日(木)までに振込をお願いいたします。

 

② 2014年度の会費納入方法について

今年度同様,来年度も大会受付で学会費の現金での納入ができません。代わりに,払込額を記入した振替用紙を同封して,4月に会費納入依頼状を事務支局よりお送りしますので,その振替用紙で郵便局にて納入くださいますようお願い申し上げます。

 

③ 一般研究報告を申し込む予定の現在非会員の学会入会について

現在,非会員で第65回大会の一般研究報告に申込をされる方は,入会していただく必要があります。「入会方法」から入会申込書をダウンロードし,必要事項をご記入の上,3月21日(金)までに(必着),事務支局にご郵送ください

 

④ 2013年度予算書の訂正とお詫び

2013年5月18日開催の総会で承認された2013年度予算書(第83号,p.9掲載)に誤りがありました。一般会計の支出欄で「中西印刷機関誌編集業務委託費」230,000円分が計上されていましたが,今年度の支出「小計」に加算されておらず,「次年度繰越金」にも反映されていませんでした。下記のとおり訂正するとともに,お詫び申し上げます。

支出 小計        《誤》 5,282,500 →    《正》 5,512,500

次年度繰越金  《誤》 4,135,867 →    《正》 3,905,867

 

⑤その他

2011年9月の事務支局の設置に伴い,入退会,会費,名簿情報変更の連絡,問合わせは事務支局の方にお願いいたします。なお,事務局および事務支局といたしましては,会員へのお知らせ,依頼,問い合わせなどの連絡は,できるかぎり電子メールで行いたいと考えていますので,ご理解のほどをよろしくお願いいたします。また,学会事務局・事務支局ならびに研究活動委員会への大会報告申し込み等への連絡も,できるかぎり電子メールをご利用いただきますようお願い申し上げます。

(会計・総務担当理事 小林久高)

公開シンポジウムのお知らせ

社会学系コンソーシアムでは、公開シンポジウム「高齢社会の若者論――労働・福祉・コミュニティを考える――」を、2014年1月26日に開催します。
そのポスターが完成しましたので、公開いたします。

「高齢社会の若者論――労働・福祉・コミュニティを考える――」(ポスターPDF形式)

日時:2014年1月26日(日)14:00-17:00
会場:日本学術会議講堂(乃木坂)

嗜好品文化研究会より、研究助成のお知らせいただきました。
締め切りは、2013年12月20日です。
以下、その一部を転載いたします。
なお詳細については、嗜好品文化研究会HPの研究奨励事業欄をご確認下さい。

  •  概要
    • 嗜好品文化研究会は、平成18年度(2006)から、次世代の嗜好品文
      化についての研究振興を目的に、嗜好品のありようや可能性に関心を
      寄せる若手研究者の研究を支援する活動(研究奨励事業)を行ってい
      ます。
  • 助成対象となる研究
    • さまざまの時代、地域での嗜好品のありようをテーマとした文化研
      究を助成の対象とします。
      ここで嗜好品とは、栄養摂取のためではなく、愉しむことを目的に
      摂取するもののことです。酒、たばこ、コーヒー、茶・紅茶などが
      その代表とされます。しかし、通常は嗜好品と思われていないもの
      でも、それに似た役割をはたしているものや行動については、嗜好
      品に準ずるものと考え、研究助成の対象とします。よって、薬学・
      医学・栄養学的見地のみの研究は助成対象としません。
      海外調査をともなう研究も可です。
      あくまで個人研究が対象です。(共同研究、ならびに、助手アルバ
      イトなどを動員した研究は助成の対象外)
  • 応募資格
    • 研究開始時に日本の大学の大学院に在籍する学生が対象です。
      (留学生を含む。休学中、または海外からの出願も可)
  • 研究期間
    • 平成26年4月1日から平成27年8月31日までの17カ月。
  • 研究費
    • 助成する研究費は1件あたり60万円。
  • 研究実施にともなう書類の提出と研究成果の発表
    • 研究期間の中間時(平成27年1月)に「中間報告書」を提出
      ・嗜好品文化フォーラム(平成27年5月開催予定)において口頭発表
      ・最終報告書提出(平成27年8月31日期限)
      ・研究費使用報告書(平成27年8月31日期限)
  • 申請書類送付先・連絡先
    • 〒604-0863
      京都市中京区夷川通室町東入巴町83番地 CDI内
      嗜好品文化研究会事務局「研究奨励事業公募」係
      TEL:075-253-0660 FAX:075-253-0661
      URL:http://www.cdij.org/shikohin/
      E-mail:shikohin@cdij.org

研究活動委員会だより(2013年度)

今期の研究活動委員会は,理事会からの委嘱理事2名を含む8名で活動しています。会員の選挙で選出された理事だけでは年齢や性別に偏りが生じるので,委嘱理事をお願いする際にはこの点に配慮しました。しかし,平均年齢が高いこと,かつ女性研究者が赤枝香奈子氏(大谷大学)のお一人であることは,大きなハンディだと考えています。

前期のこの委員会が立ち上がった時には,神原文子委員長(神戸学院大)が任期中の全体テーマを「社会学に何ができるか」と定めた旨の,格調高い決意をこの学会ニュースで披露されました。今期の委員会では,研活委員会の役割が学会内での研究と交流を活発にすることだという合意から出発しています。この観点から,広く会員の関心に応えるシンポジウムを開催すること,若手企画に十分な支援を行うことを課題と定めました。それによって,会員に積極的に学会に参加していただければと願っています。以下,富山大会での企画について簡単に触れますが,まだ途上の案だとお考えいただければ幸いです。

社会学研究者の多くは,この国の最近の社会的・政治的変動に無関心ではいないでしょう。次回の富山大会では,最近の日本に顕著な排他的なナショナリズムの高揚と政権交代が実現した政治状況に焦点を合わせたシンポジウムを,若手の会員に協力を仰いで企画しています。多くの方に富山大学に足を運んでいただけるような内容にしようと,佐藤哲彦理事(関西学院大)を中心に考えているところです。なお,富山大学でのシンポジウムはこの1件になる予定です。

若手企画は,雪村まゆみ氏(関西学院大)が「文化と労働」という刺激的なタイトルで企画してくださっています。文化を生産する芸術家の活動は,他面では労働という側面があります。日本が世界に発信するアニメが長時間・低賃金の労働によって支えられているのは,周知の通りです。また,かつては労働の場であった炭鉱や鉱山跡が文化的遺産となっています。文化的達成と労働の間にはなにか考察に足りる重要な関係が見いだせるのではないかとの着眼は新鮮です。早川洋行理事(滋賀大)が実務的な支援に携わってくださっています。

大会の分科会構成も研究活動委員会の任務です。来年の3月には,司会や会場の手配に本委員会,とくに事務局的役割をお引き受けいただいた佐藤理事と川端浩平理事(関西学院大)や会場校富山大が悲鳴を挙げるほどの発表申し込みが寄せられることを期待しています。

当然ながら,社会学研究は直接の共同研究でなくても,協働の営みです。研活委員会は,若手会員の研究交流活動を実質的にも支援したいと考えています。雪村氏に続く斬新な企画を,アイデアの段階でもかまいませんから本委員会あるいは個別の委員にお寄せください。

研活委員会の力になるのは,何よりも会員各位の研究の進展と交流への意欲です。大会の分科会やシンポジウムに関するご意見や要望をお待ちしています。

(研究活動委員長 栗岡幹英)