日産財団より、「平成23年度研究助成社会学分野」募集のお知らせ

学会員の皆さま
日産財団さまより、平成23年度研究助成社会学分野に関し、ご連絡いただきました。
お申込みになる場合は、こちらの募集要項を参考にしてください。
なお、募集要項の内容につきましては、下に転載させていただきます。
ご一読ください。

********以下、募集要項より転載。********
日産財団 平成23年度研究助成社会学分野 募集
日産財団は、下記研究助成を募集致します。
※詳しくは財団HPをご覧ください。
  • 研究分野 低炭素社会の「移動」に関する新たな価値創造のための社会学研究
  1. 「生活者が求める移動システム」に関する質的調査研究
  2. 「若者の移動に対する意識・価値観の変容」に関する研究(含む近未来予測)
  3. 「移動に対する民族、地域による意識・価値観の違い」に関する研究
  4. 「移動体の遊戯性(アート、デザイン等)の変容」に関する研究(含む近未来予測)
  • 選考委員長 西本清一(京都大学教授 物理化学)
  • 選考委員 奥野卓司(関西学院大学教授 社会情報学)他
  • 申請者の資格 日本国内外の非営利の学術研究機関に所属する研究者(学生を除く) ※共同研究者は修士課程以上
  • 助成金額 100万円程度(年間)
  • 採択予定件数 7件程度
  • 助成期間 平成24年4月より1年間
  • 応募方法と申請期間 当財団HPから申請 平成23年9月15日(木)~10月15日(土)
  • 問い合わせ先 公益財団法人日産財団事務局 Tel 03-3543-5597/E-mail sato(アットマーク)nissan-zaidan.or.jp

2012年度大会開催校について

会員の皆さま

2012年度の第63回大会は、開催校を皇學館大学にお願いすることになりました。
今年度大会総会で、上久保達夫先生よりお引き受けいただく旨のご挨拶を頂戴し、決定いたしました。

なお、日程は2012年5月26日(土)・27日(日)の予定です。

近畿大学、公募情報(2011年8月31日〆切)

会員の皆さま

近畿大学文芸学部さまより、社会学にかかわる専任教員の公募情報について、ご連絡いただきました。

  • 専門分野
  1. 文化資源学(社会学、現代学、地理学などを専門分野とし、ジェンダー論の観点からの業績を有することが望ましい)
  2. 西洋史学(西洋通史が担当可能で、時代・地域を問わず幅広く指導できること)
  • 担当科目
  1. 文化資源学概説、女性学・男性学、近畿文化論、近畿現代文化探索(近畿をフィールドとした実習科目)など
  2. 西洋史、世界の文化遺産、世界史概説、世界史講読など
  • 募集人員および任用職名
  1. 文化資源学  1名(講師または准教授)
  2. 西洋史学  1名(講師または准教授)

なお、詳細については、右リンク先の公募情報を必ずご確認ください。
締め切りは2011年8月31日です。

 

第62回関西社会学会大会奨励賞決定

第62回関西社会学会大会奨励賞決定について

大会奨励賞選考委員会委員長 三上 剛史

本学会が大会奨励賞を授与するのは,今年で6回目となりました。本賞は,学会大会において発表された若手会員の一般報告の中から優秀な報告に学会賞を授与するものです。

甲南女子大学で5月28日,29日に開催された第62回大会の奨励賞選考につきましては,本賞の対象となる48点の一般報告を選考委員会で厳正かつ慎重に審議した結果,下記の2点の報告が「関西社会学会大会奨励賞」に選ばれました。

2名の報告者にはおのおの賞状ならびに2万円の賞金が授与されました。受賞者氏名,報告題目,報告要旨は下記のとおりです。本賞の選考等にあたり,司会者をはじめ選考委員ならびに会員の方々には多大なご協力を賜りました。ここに厚くお礼を申し上げますとともに,本賞を契機として若手会員の研究の進展と大会報告の活性化,ひいては社会学のいっそうの発展が可能になればと期待しております。

受賞者氏名(50音順)

  • 安達智史 氏(日本学術振興会) 報告題目:多文化主義をめぐる論争──再帰性・アイデンティティ・文化──
  • 藤原 翔 氏(大阪大学) 報告題目:きょうだい構成と地位達成──マルチレベルモデルによる出生順位効果の分析──

報告要旨

安達氏の報告は,多文化主義をめぐる論争における論点の一つである,アイデンティティと文化との関係について,「再帰性」という観点から検討しようとするものであった。Ch.テイラー,A.ギデンズなどを比較対照し,多文化主義は,アイデンティティの「一つの」源泉として文化を擁護すべきであるが,「それは個人の自律性を評価・伸張するためのものでなければならない」とする結論を導き出している。

藤原氏の報告は,個人の地位達成に影響するものとして,家庭内の異質性である出生順位に注目し,「職業とパーソナリティ」調査(東京大学)などの「きょうだいデータ」を用いて,マルチレベル分析によって,その影響を分析しようとしたものである。結論として,年齢コーホートごとに,出生順位ときょうだい数の効果が,教育達成と職業達成に対してどのように影響しているかが明らかにされている。

選考概要

選考にあたっては,司会者から寄せられた「選考評価用紙」における評価を重視し,当日レジュメ,報告要旨集なども参照したうえで,奨励賞選考委員会において慎重に検討し,上記2点を大会奨励賞受賞報告とすることに決定しました。

選考委員会は次の5名の理事によって構成されています。大野道邦(会長),三上剛史(選考委員長),芦田徹郎(選考委員),神原文子(研究活動委員長),牟田和恵(学会誌編集委員長)。

なお,来年度に報告される若手会員の目安としていただくために,選考の基準・方法についてお知らせしておきます。
選考は,司会者が記入する選考評価用紙に基づいて行われます。司会者には,「学問的レベル」,「プレゼンテーション能力」,「応答能力」,「当日報告レジュメ」などを総合的に判断した評価をお願いしています。各部会において,奨励賞受賞候補として推薦できる報告があった場合には,各部会から1点のみ推薦していただき,その評価をお願いしています。司会者による選考評価用紙の評価を重視しながら,人数の絞り込みや,評価の妥当性について選考委員会で判断し,概ね5名以内の受賞者を決定します。

『フォーラム現代社会学』第10号

『フォーラム現代社会学』第10号(2010)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集Ⅰ 暴力と人間
    • はじめに(好井裕明)
    • 「治癒」としての暴力と非暴力(酒井隆史)
    • 家族と暴力─ファミリー・バイオレンスの発生とそれへの反応─(井上眞理子)
    • 戦争と性暴力─サバイバーの観点に注目する─(大越愛子)
    • 理不尽な集合暴力は誰がどのように裁くことができるか─ケニア選挙後暴動の事例から─(松田素二)
    • コメント(亘 明志)
    • コメント(荻野昌弘)
  • 特集Ⅱ 労働における差別と排除
    • はじめに(野々山久也)
    • 日本におけるワーキングプア問題と社会的排除─連合・連合総研ワーキングプア調査から─(福原宏幸)
    • 愛知派遣村の支援活動─貧困と排除に取り組むある地域組織のエスノグラフィー─(大山小夜)
    • 基礎自治体による就労支援・雇用開拓─試行錯誤のリアリティ─(筒井美紀)
    • コメント―「労働における差別と排除」と社会学―(上村康裕)
    • コメント─新しい「日本型ワークフェア」に向けて─(阿部真大)
  • 論文
    • 自主防犯活動と街区のポリティクス─京都市繁華街の事例をもとに─(山本奈生)
    • 沖縄戦の犠牲者をめぐる共感共苦の境界線─自治体史誌における「慰安婦」と「慰安所」の記述に着目して─(玉城福子)
    • 新労働党の「テロリズム防止」政策の批判的検討─ポスト・テロ時代の社会統合について─(安達智史)
    • 「フリ」による「オチ」の投射─会話分析によるアプローチ─(平本 毅)
    • 「京都ネットワーク」と「芸術家村」─公共圏における知識人論を分析視角として─(園 知子)
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2010年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記(牟田和恵)

 

『フォーラム現代社会学』第10号
関西社会学会 編集・発行
2011年 6月発行
B5判/198頁
ISBN978-4-7907-1535-1

社会学系コンソーシアム通信第10号掲載のお知らせ

皆さま

社会学系コンソーシアム通信第10号を掲載しました。
また、それに併せまして、コンソーシアム理事の遠藤薫先生より、日本学術会議社会学委員会社会理論分科会・公開シンポジウム「シミュレーションと社会--文理を結ぶ新しい方法論」のポスターを頂戴いたしましたので、掲載いたします。

どちらも、下リンクよりご覧ください。

社会学系コンソーシアム通信第10号
公開シンポジウム「シミュレーションと社会--文理を結ぶ新しい方法論」ポスター

(2011年5月13日追記) コンソーシアム通信の内容に一部誤りがあったため、修正版をアップロードしました。

2012年度第63回大会若手企画・専門委員の募集(続報)

学会員の皆さま

以前お知らせしました、2012年度第63回大会の若手企画・専門委員の募集締切を5月15日までに延長します。
なお応募規定の4の、「若手企画」で行いたいこと1600字については、A4で1ページほど(短めで問題ない)ということでご理解願います。

2012年度第63回大会若手企画・専門委員募集ポスター