2017年度第68回大会シンポジウムについて

次回第68回大会では、以下に紹介する二つのシンポジウムの開催が予定されています。シンポジウム1「歴史経験の語られ方,記憶のされ方」、シンポジウム2「社会学と障害学の対話」の順に、詳細を掲載します。
(2017年5月6日追記:この記事の投稿後、シンポジウム2の第一報告タイトルが変更されました。詳細については、このページをスクロールして末尾をご確認下さい。)

 

シンポジウム1「歴史経験の語られ方,記憶のされ方」

趣旨

 本シンポジウムは、歴史経験がどのように語られ(あるいは語られず)、記憶され(忘却され)ていくのかを論じるものである。この「記憶の政治」に関する研究は、記憶論に代表されるように90年代以降の人文・社会科学にとって主要な問題系のひとつであり、社会学においてもライフストリー論や記憶論で多くの蓄積がなされてきたし、さらに近年新たな展開を見せている。そこで、ここでは三人の個性的な研究を手がかりとして、社会学的「記憶の政治」研究の新たな可能性を探っていきたい。

 まず、1948年に生起した韓国済州島の4・3事件をめぐる語りに関する伊地知紀子さんの研究である。済州4・3は、語り手だけでなく家族や親戚姻戚が事件をどのように経験し、事件後をどこでどのように経験したかで規定される。このような歴史的事件を生きてきた人びとが何をどのように語るのかを生活史から明らかにする。

 ついで、東日本大震災での突然の死という不条理を人びとが語り記憶していくことと東日本大震災史との間にある齟齬を考察する金菱清さんの研究である。亡き息子と一緒に書いた記録や「私は死んだんですか」という霊の問いかけなど、東日本大震災で残された記録たちは、いずれも死を経ても宿る魂の存在を前提としている。このような不正確な記憶は史実から退けられてきたが、金菱さんはこの一見前近代的で非合理的と思われかねない「死を経ても宿る魂」への人びとの共感から、歪められるべき記憶という問題を問う。

 最後に、負の遺産を記憶することの(不)可能性について九州の三池炭鉱をめぐる集合的な表象と実践を通しての松浦雄介さんの研究である。「負の遺産」という言葉は、文化遺産の文脈ではおおよそ、ある社会にもたらされた重大な人為的惨禍を伝えるものという意味で用いられるが、社会はこの「負の遺産」をどのように記憶する/しないのかを持ち前の記憶論から鋭く描き出す。

 このように、三報告はそれぞれ独特なアプローチをするが、本シンポジウムはそれらを手がかりに歴史経験の語られ方、記憶のされ方に関する社会学的可能性を問う。

 

登壇者および報告タイトル

  1. 済州4・3を語る、済州4・3から語る 伊地知紀子(大阪市立大学)
  2. 死を経て宿る「魂」の記録―東日本大震災における歪められるべき記憶 金菱清(東北学院大学)
  3. 負の遺産を記憶することの(不)可能性 松浦雄介(熊本大学)

 

コメンテーター

  • 坂部晶子(名古屋大学)
  • 荻野昌弘(関西学院大学)

司会

  • 蘭信三(上智大学)
  • 今井信雄(関西学院大学)

 

シンポジウム2「社会学と障害学の対話」

趣旨

 障害学(Disability Studies)は当事者学として社会科学の中に確固としたポジションを確立したように見える。例えばアメリカ障害学の理論形成において、社会学者であるアーウィン・ゾラの専門家批判の議論が大きな役割を果たしており、社会学の障害学に対する貢献は顕著である。ところが障害学の社会学に対する影響という観点から見れば、障害学と関係の深い家族、医療、そして教育の各領域と対応した医療社会学、家族社会学、そして教育社会学において、障害学が浸透しているとは言いがたい。そこで、障害学が近年切り拓いてきた知見と社会学との対話の場を意図的に設定することによって、ヒューリスティックな知見がもたらされると考えられる。

 このシンポジウムでは、医療、家族、そして教育の各領域において、障害学の知見を取り入れながら、優れた社会学的研究を産出してきた3名の研究者に登壇していただき、特にインペアメントとディスアビリティという2つの概念をめぐって、具体的な研究例に基づいて批判的な議論を積み上げることによって、障害学が社会学に、同時に、社会学が障害学に貢献できることの輪郭を描くことを目標とする。

 

登壇者および報告タイトル

  1. 「軽度障害」概念を通した、インペアメントのディスアビリティ概念への包摂 秋風千惠(大阪市立大学)
  2. 障害児教育の社会学的分析におけるディスアビリティ概念の位置と機能 佐藤貴宣(日本学術振興会)
  3. ディスアビリティとインペアメント−精神障害・発達障害の困難経験からの検討― 浦野茂(三重県立看護大学)

 

コメンテーター

  • 西倉実季(和歌山大学)

司会

  • 山田富秋(松山大学)

 

(シンポジウム1 研究活動担当理事 蘭信三)
(シンポジウム2 研究活動担当理事 山田富秋)

2017年5月6日追記:シンポジウム2の第一報告タイトルが変更されました。「家族社会学におけるジェンダーとディスアビリティの複合性」(変更前)から「『軽度障害』概念を通した、インペアメントのディスアビリティ概念への包摂」(変更後)となっています。

2017年度第68回大会のご案内

次回第68回大会は,神戸学院大学・ポートアイランドキャンパスで開催されます。

①大会会場

会場となります「D号館」はポートアイランドキャンパスの正門から入構して左手にあります(神戸新交通ポートライナー「みなとじま」駅下車,西へ徒歩6分)。

②大会日程

<第1日目 5月27日(土)>

  • 13:30~ 受付開始
  • 14:00~16:30 一般研究報告A(部会口頭報告)I および若手企画部会
  • 16:45~17:30 総会
  • 18:00~20:00 懇親会

<第2日目 5月28日(日)>

  • 09:00~ 受付開始
  • 09:30~12:00 一般研究報告A(部会口頭報告)II
  • 11:30〜13:00 一般研究報告B(ポスター報告)
  • 13:00~16:00 シンポジウム

③費用

  • 大会参加費: 2,000円
  • 懇親会費: 5,000円(一般)、3,000円(学生)

④宿泊

  • 宿泊の斡旋はいたしませんので、それぞれお早めにお取り下さい。

⑤大会2日目(5月28日)の昼食

  • 2日目の昼食は、11:00から13:00過ぎまで学内の「Cafeteria BREATH」をオープンいたしますので,そこでお取り下さい。

(研究活動委員長 荻野昌弘)

「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」2017年度第2回募集のお知らせ(2017年3月24日締切)

NHK番組アーカイブス学術利用トライアル事務局より、2017年度第2回募集の案内が届きました。このプロジェクトは2010年からスタートし、2017年度第1回の公募においては、合計54件の応募があったとのことです。
以下、概要を転記します。なお、応募を検討される方は、必ずプロジェクトの公式ホームページを確認して下さい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」2017年度第2回募集のお知らせ(3月24日締切)

NHKでは、NHKアーカイブスの保存番組を研究用に利用していただくトライアルへの 参加研究者を募集しています。 公募で採択された研究者は、東京ではNHK放送博物館、大阪ではNHK大阪放送局の 専用閲覧室で、ご希望の番組を研究用に閲覧することが出来ます。

  • 第2回閲覧期間   2017年6月~8月 (1組 20日間まで利用可)
  • 募集対象者   大学または公的研究所に所属する研究者、大学院生
  • 募集期間    2017年1月~3月 (24日締切)
  • 募集研究数   放送博物館 6件、大阪放送局 3件

応募要項等詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/archives/academic/

以上。

「第3回東日本大震災研究交流会」開催のお知らせ(2017.3.10)

社会学系コンソーシアム事務局より、「第3回東日本大震災研究交流会」の案内が届きました。2017年3月10日に開催予定です。

関心のある方は、以下の案内文から詳細を確認し、申し込むようにしてください。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「第3回東日本大震災研究交流会」開催のお知らせ

日本社会学会 震災問題情報連絡会
研究交流会代表 名古屋大学 田中重好

2016年3月14日(月)に開催しました東日本大震災研究交流会を、今年度も下記のとおり開催いたします。

この交流会は、日本社会学会の研究活動委員会を中心に設けられた震災情報連絡会から発展したものです。
今年度も、幅広い分野からの参加を歓迎いたします。
今回は東日本大震災に限らず、熊本地震等の甚大な災害の発生をふまえ、災害と社会との関わりや影響を含めて幅広い研究交流が出来ればと思っております。
発表者だけでなく、参加して一緒に討論していただける方、社会学者と一緒に議論してみたい他分野の研究者、行政担当者、マスコミ関係者、災害研究に関心をお持ちの方にも参加していただきたいと思っています。

※昨年の研究交流会につきましては、以下リンク先に記載のとおりです。
案内文:http://www.gakkai.ne.jp/jss/2016/02/04190350.php
プログラム:http://www.gakkai.ne.jp/jss/20160314_2.pdf

本年はちょうど、震災から6年で、東日本大震災のこれまでの研究の蓄積についても振返り、今後の研究のあり方や今後の研究交流のあり方について議論できたらと考えています。
本交流会では研究発表を募集し、最新の研究動向を共有する時間を確保するとともに、今後の震災研究に関連する討論の時間も、なるべく長く確保したいと思います。

開催日時:2017年3月10日(金)10:00~17:00
場所:早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院キャンパス)33号館3階第一会議室*

* 今回は「早稲田大学戸山キャンパス」で行います。お間違えのないようお願いいたします。
* 時間については、報告者の数などで若干変更があるかもしれません。
*プログラムは、決定後に、参加者にご連絡します。日本社会学会のウェブサイトの「東日本大震災関連ページ」の「3.研究活動委員会からお知らせ」にも掲載します。

http://www.gakkai.ne.jp/jss/2011/09/17111811.php

≪研究発表・報告者の募集について≫
本交流会では、社会学および関連諸分野の研究発表を募集します。
発表時間などは、報告希望者の数により変動しますので、予めご了承ください。
昨年度は24本の報告が行なわれました。できれば前回同様、報告要旨をまとめた簡単な報告書を後日、作成したいと思います。
なお当日は、これまでの交流会の報告書を配布します。

≪報告の申し込み方法≫
(1)お名前、(2)ご所属、(2)ご連絡先(Emailアドレス)、(4)専門分野、(5)報告タイトル、(6)報告要旨(150字程度・形式自由)を、下記連絡先までEmailにてお知らせください。

報告申し込み締め切り:2017年1月31日(火)
報告申し込み先:東日本大震災研究交流会事務局(office150315dcworkshop@gmail.com)

※Emailのタイトルには「東日本大震災研究交流会報告申込」と記入してください。
※(1) (2)について共同報告者がいる場合は、共同報告者の情報もすべて記入いただいたうえで、筆頭報告者に丸をつけてください。
※交流会にて報告を希望されず、参加のみ希望の方も、上記事務局まで事前に参加人数の連絡をいただければ幸甚です。

皆様のご参加・ご報告をお待ちしております。

以上。

「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」2017年度第1回募集のお知らせ(2016年12月22日締切)

NHK番組アーカイブス学術利用トライアル事務局より、2017年度第1回募集の案内が届きました。このプロジェクトは2010年からスタートし、関西社会学会所属の会員の応募も、これまでに2件採択されています。

以下、概要を転記します。なお、応募を検討される方は、必ずプロジェクトの公式ホームページを確認して下さい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」2017年度第1回募集(12月22日締切)

 

NHKでは、NHKアーカイブスの保存番組を研究用に利用していただくトライアルへの参加研究者を募集しています。
公募で採択された研究者は、東京ではNHK放送博物館、大阪ではNHK大阪放送局の専用閲覧室で、ご希望の番組を研究用に閲覧することが出来ます。

  • 第1回閲覧期間:2017年3月~5月 (1組 20日間まで利用可)
  • 募集対象者:大学または公的研究所に所属する研究者、大学院生
  • 募集期間:2016年10月~12月 (22日締切)
  • 募集研究数:放送博物館 6件、大阪放送局 3件

応募要項等詳しくは、以下のホームページをご覧ください。

http://www.nhk.or.jp/archives/academic/

以上。

日本学術会議社会学委員会公開シンポジウム 「高レベル放射性廃棄物の処分をテーマとした Web上の討論型世論調査」のご案内

日本学術会議社会学委員会「討論型世論調査分科会」より、公開シンポジウムの案内が届きました。詳細を以下に転記します。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

公開シンポジウム
「高レベル放射性廃棄物の処分をテーマとしたWeb上の討論型世論調査」

日本学術会議は、2015年4月に『高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言 −国民的合意形成に向けた暫定保管 』をまとめた。
高レベル放射性廃棄物の処分については、国が前面に出て地層処分の候補地を選ぶ、現在のやり方では不十分であり、処分方法の国民的理解と、世論調査の代表性と討議による良質な民意の双方を兼ねた手続きによる国民的合意形成が極めて重要である。しかし提言では、どうすれば良質な民意を反映したかたちで合意形成を図ることができるのか、その具体的な手続きにまで言及していない。
そこで日本学術会議社会学委員会の討論型世論調査分科会は、国民的合意形成を図る実験として、「高レベル放射性廃棄物の処分をテーマとしたWeb上の討論型世論調査」を行った。
本シンポジウムは、この実験結果について多角的な見地から議論し、討論型世論調査が持つ、高レベル放射性廃棄物の処分に関する国民的合意形成への寄与についての知見を深めるものである。

 

  • 主催:日本学術会議社会学委員会「討論型世論調査分科会」
  • 日時:2016年12月17日(土)13:00~17:00
  • 場所:日本学術会議講堂
  • 定員:300名
  • 入場無料(事前の申込不要)
  • Ⅰ. 開催挨拶
    • 遠藤薫(日本学術会議第一部会員、学習院大学法学部政治学科教授)
  • Ⅱ. 基調報告
    • 今田高俊「核のごみ処分を巡って」(日本学術会議連携会員, 統計数理研究所客員教授, 東京工業大学名誉教授)
    • 坂野達郎「討論型世論調査を巡って」(日本学術会議特任連携会員, 東京工業大学環境・社会理工学院教授)
  • Ⅲ.パネルディスカッション「国民的合意形成は可能か?」
    • パネリスト
      • 青柳みどり(日本学術会議連携会員, 国立環境研究所社会環境システム研究センター環境計画研究室室長)
      • 今田高俊/坂野 達郎
      • 柴田德思(日本学術会議連携会員, 東京大学名誉教授、高エネルギー加速器研究機構名誉教授)
      • 寿楽浩太(東京電機大学未来科学部人間科学系列助教)
      • 玉野和志(日本学術会議連携会員, 首都大学東京人文科学研究科教授)
      • 長谷川公一(東北大学大学院文学研究科教授)
    • コーディネーター
      • 遠藤薫
  • Ⅳ.閉会の挨拶
    • 今田高俊
  • 後援:計画行政学会、日本社会学会、横断型期間科学技術研究団体連合、社会情報学会

以上。

社会学系コンソーシアム第9回シンポジウム「現代社会における分断と新たな連帯の可能性――階層・世代・地域・民族・情報の視点から」のご案内

社会学系コンソーシアムより、以下のシンポジウムの案内が届きました。2017年1月28日(土)開催予定です。しかし、会場は現段階で未定となっています。参加を希望される方は、社会学系コンソーシアムの公式サイトを通じ、新しい情報を確認して下さい。
現段階での詳細を、以下に転記します。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

社会学系コンソーシアム第9回シンポジウム
「現代社会における分断と新たな連帯の可能性――階層・世代・地域・民族・情報の視点から」

  • 主催:社会学系コンソーシアム、日本学術会議社会学委員会フューチャー・ソシオロジー分科会
  • 日時:平成29年1月28日(土)13:00~17:00
  • 場所:未定(日本学術会議講堂ないし駒澤大学)
  • 開催趣旨:

 1980年代以降、情報化とグローバル化の進展に伴って社会的相互依存が深まる一方で、現代社会にはさまざまな亀裂が生じています。第二次世界大戦後、いったん縮小するかに見えた格差は再び増大する傾向を見せており、格差は階層間にとどまらず、世代間・地域間にも及んでいます。EU離脱をめぐるイギリスの国民投票、日本の参議院議員選挙、そして米国の大統領選挙から見えてくるのは、これらの格差が社会的分断にまで発展する可能性です。シンポジウムでは、階層・地域・世代・民族・情報という多角的な視点から、現代社会で進行している格差や分断のメカニズムを検証するとともに新たな連帯の可能性を探ります。

  • 開会挨拶 13:00-13:05   遠藤薫(社会学系コンソーシアム理事長、日本学術会議社会学委員会委員長、学習院大学教授)
  • 司会・オーガナイザー 13:05-13:15    正村俊之(社会学系コンソーシアム理事、日本学術会議連携会員、大妻女子大学教授)、未定(社会学系コンソーシアム理事)
  • 報告1. 階層 13:15-13:40 竹ノ下弘久 (数理社会学会会員 上智大学教授)
  • 報告2. 世代 13:40-14:05 岩田正美 (日本社会福祉学会会員 日本女子大学名誉教授)
  • 報告3. 地域 14:05-14:30 丸山真央 (地域社会学会会員 滋賀県立大学准教授)
  • 報告4. 民族 14:30-14:55 宮島喬 (日本社会学会会員 お茶の水女子大学名誉教授)
  • 報告5. 情報 14:55-15:20 前嶋和弘 (日本マス・コミュニケーション学会会員 上智大学教授)
  • コメンテータによる討論 15:30-16:00 1. 矢澤修次郎(日本学術会議連携会員 日本社会学会会員 一橋大学名誉教授)、2. 安達智史(関西社会学会会員 近畿大学専任講師)
  • 全体討論 16:00-16:55
  • 閉会挨拶 16:55-17:00 野宮大志郎(日本学術会議フューチャー・ソシオロジー分科会委員長、中央大学教授)

以上。

「平成29年度TASC助成研究」募集案内

公益財団法人たばこ総合研究センター(TASC)から、「平成29年度TASC助成研究」の案内が届きました。「嗜好品に係る人文科学・社会科学の研究」が対象です。申請受付期間は、2016年11月30日(水・必着)です。以下に、概要を転記します。

なお、応募を検討される方は、必ず公益財団法人たばこ総合研究センターの公式ホームページを確認して下さい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

公益財団法人たばこ総合研究センター(TASC) 平成29年度助成研究募集のご案内

 当センターでは、たばこを始めとする嗜好品に関する人文・社会科学分野の研究を促進し、学術の振興に寄与することを目的として、研究助成を行っております。この度「平成29年度分助成研究」の募集を開始いたしました。
 下記の通り募集をしておりますので、ご応募頂ければ幸甚に存じます。皆様のご応募をお待ち申し上げております。

【募集期間】

  • 平成28年10月1日(土)~平成28年11月30日(水・必着)

【募集要項、申請書の入手方法】

  • ご不明な点等ございましたら、公益財団法人たばこ総合研究センター(TASC) 研究助成担当までお問い合わせください。

以上。

嗜好品文化研究会より「平成29年度研究助成公募」のご案内(2016年12月26日〆切)

嗜好品文化研究会より、平成29年度研究助成公募の案内が届きました。応募締め切りは、2016年12月26日です。以下、概要を転記します。

なお、応募を検討されている方は、必ず嗜好品文化研究会の公式ホームページを確認して下さい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

嗜好品文化研究会・平成29年度研究助成公募のご案内(12月26日締切)

嗜好品文化研究会は、平成18年度(2006)から、次世代の嗜好品文化についての研究振興を目的に、嗜好品のありようや可能性に関心を寄せる若手研究者の研究を支援する活動(研究奨励事業)を行っています。

[助成対象となる研究]

  • さまざまの時代、地域での嗜好品のありようをテーマとした文化研究を助成の対象とします。薬学・医学・栄養学的見地のみの研究は助成対象としません。
  • ここで嗜好品とは、栄養摂取のためではなく、愉しむことを目的に摂取するもののことです。酒、たばこ、コーヒー、茶・紅茶などがその代表とされます。しかし、通常は嗜好品と思われていないものでも、それに似た役割をはたしているものや行動については、嗜好品に準ずるものと考え、研究助成の対象としていますので、その物や行動がどのように嗜好品的であるかについて、申請書の中に叙述してください。
  • 海外調査をともなう研究も可です。
  • あくまで個人研究が対象です。(共同研究、ならびに、助手アルバイトなどを動員した研究は助成の対象外)

[応募資格]

  • 研究開始時に日本の大学の大学院に在籍する学生が対象です。(留学生を含む。来年度大学院進学予定者、あるいは休学中、海外からの出願も可)

[応募受付期間]

  • 平成28年10月1日─12月26日(必着)

********

[研究期間]

  • 平成29年4月1日から平成30年8月31日までの17カ月。

[研究費]

  • 助成する研究費は1件あたり60万円。

[研究実施にともなう書類の提出と研究成果の発表]

  • 研究期間の中間時(平成30年1月)に「中間報告書」を提出
  • 嗜好品文化フォーラム(平成30年5月開催予定)において口頭発表
  • 最終報告書提出(平成30年8月31日期限)
  • 研究費使用報告書(平成30年8月31日期限)

[申請書類送付先・連絡先]

  • 〒604-0863
    京都市中京区夷川通室町東入巴町83番地 CDI内
    嗜好品文化研究会事務局「研究奨励事業公募」係
  • TEL:075-253-0660 FAX:075-253-0661
  • URL: http://www.cdij.org/shikohin/
  • E-mail: shikohin@cdij.org

shikohin_h29poster

以上。

日本学術会議公開シンポジウム 「フューチャー・ソシオロジー:理論の未来、実証の未来、政策の未来」のお知らせ

日本学術会議フューチャー・ソシオロジー分科会より、2016年10月29日に開催されるシンポジウムの案内が届きました。
以下に、詳細を転記します。ふるってご参加下さい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

日本学術会議公開シンポジウム
「フューチャー・ソシオロジー:理論の未来、実証の未来、政策の未来」

 私たちは今、大きな転換点に立っています。世界の各地で、地球温暖化、エネルギー問題、格差拡大、高齢化、福祉制度の破綻などの問題が噴出しています。こうした問題に対して、社会学は様々な「処方箋」を提示してきましたが、有効な対策となるには至っていません。問題は膨れ上がるばかりです。大きなパラダイム転換も含め、まったく新しい社会学「フューチャー・ソシオロジー」を構想する時期にきています。本シンポジウムでは、都市、企業、地域、学校、家族それぞれの領域で、社会の新しい捉え方と実践について論じます。

  • 日時:平成28年10月29日(土)13時30分~17時00分
  • 場所:学習院大学目白キャンパス中央教育棟303号室
  • I. 開会挨拶 13:30−13:40 遠藤薫(日本学術会議第一部会員、学習院大学法学部教授)
  • II. 報告
    • ①基調講演 13:40−14:10 「フューチャー・デザイン」 西條辰義(高知工科大学フューチャー・デザイン研究センター教授)
    • ②都市インフラ 14:10−14:30 「人工知能と人工社会から未来へ」 倉橋節也(筑波大学大学院教授)
    • ③企業 14:30−14:50 「人と世界をつなぐ:ネットワーク社会の50年後の姿」 塚本鋭(㈱クラウドワークス データサイエンティスト)
    • ④地域 14:50−15:10 「地域にとって『未来』とは何か」 若林幹夫(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
    • <休憩 15:10−15:20>
    • ⑤学校 15:20−15:40 「学力格差:今日の公教育の課題とその解決に向けて」 志水宏吉(大阪大学大学院人間科学研究科教授)
    • ⑥家族 15:40−16:00 「未来のかぞくと社会」 渡邊秀樹(帝京大学文学部教授)
  • III.コメンテーターによる討論 16:00−16:15 「多様な未来像からフューチャー・ソシオロジーへ」 今田高俊(東京工業大学名誉教授・統計数理研究所客員教授)
  • IV. 全体討論 16:15−16:55
  • V. 閉会挨拶 16:55−17:00  矢澤修次郎(一橋大学名誉教授)
  • 主催:日本学術会議社会学委員会フューチャー・ソシオロジー分科会
  • 連絡先:野宮大志郎(中央大学文学部教授)dainom@tamacc.chuo-u.ac.jp

以上。