追手門学院大学、公募情報(11月19日〆切り)

学会員の皆さま

追手門学院大学社会学部さまより、2件(3名)の公募情報をお知らせいただきました。
締め切りはどちらも、2011年11月19日です。

下に簡単な応募情報を転記しますが、詳しくは必ず、リンク先のホームページを確認して下さい。

【追手門学院大学さま、公募情報1.】

  • 研究分野:日本国憲法学または法社会学
  • 職種:教授
  • 勤務形態:専任;定年は65歳
    • なお65歳以降、任用期限付き教員(70歳定年)の制度もあります。
  • 人員:1名
  • 応募資格
    • 日本国憲法や基本的人権に関連する分野あるいは法社会学分野において、すぐれた研究実績と教育経験を有する者。
    • 博士の学位を有する者、あるいはそれに準ずる業績を有する者
    • 以下の科目の担当が可能な者 ;「現代社会と人権」「日本国憲法」「市民生活と法」および「人権教育論」など
  • 応募締め切り:2011年11月19日(土);必着
  • 選考方法等、詳細はこちらの公募採用条件を確認して下さい。
【追手門学院大学さま、公募情報2.】
  • 研究分野:社会学
  • 職種:教授
  • 勤務形態:専任;定年は65歳
    • なお65歳以降、任用期限付き教員(70歳定年)の制度もあります。
  • 人員:2名;下記担当科目群1. 2.、それぞれ1名ずつの採用とは限らない
  • 応募資格
    • 博士の学位を有していることが望ましい。
    • 以下の科目が担当できること。
      1. 「サブカルチャー論」「コミュニケーションの社会学」「アート環境論」「都市文化論」「消費文化論」 「ライフスタイル論」「文化記号論」「映像文化論」のうち複数科目が担当できること。
      2. 「社会問題論」「人間関係論」「人間形成論」「人間学」が担当できること。
    • その他、「新入生演習」「基礎演習」「専門演習」「卒業演習」などのゼミを担当できること。
  • 応募締め切り:2011年11月19日(土);必着
  • 選考方法等、詳細はこちらの公募採用条件を確認して下さい。

関西社会学会第62回大会報告

関西社会学会第62回大会は、2011年5月28日(土)・29日(日)、甲南女子大学で開催されました。
今回は、「社会学が捉える現代資本主義――新しい『経済と社会』の可能性――」「社会調査とデータ・アーカイブ」の2つのシンポジウムを開催しました。
会員220名、臨時会員38名の参加者がありました。
東日本大震災の影響と思われますが、報告者が例年に比べると若干少なかったことと、例年に比べて早い梅雨入りと台風接近による雨風の影響で、例年に比べて少ない参加者数でした。
大会の運営にあたられた甲南女子大学の方々のご尽力に心より感謝いたします。
(事務局担当理事 工藤保則)

1. 大会会場

甲南女子大学

〒658-0001神戸市東灘区森北町6-2-23

  • 大会実行委員会委員長 芦田徹郎先生
  • 大会事務局 原田隆司先生

2. 大会日程

第1日目 5月28日(土)

  • 13:30~    受付開始
  • 14:00~16:30 一般研究報告A(自由報告)Ⅰ
  • 16:45~17:30 総会
  • 18:00~20:00 懇親会

第2日目 5月29日(日)

  • 9:30~    受付開始
  • 10:00~12:30 一般研究報告A(自由報告)Ⅱ
  • 13:30~16:30 シンポジウム

奨励賞

3. シンポジウム概要(当日プログラムより)

シンポジウム第1部会  社会学が捉える現代資本主義―新しい『経済と社会』の可能性―

社会学における資本主義のモデルは、マルクスやウェーバーの産業資本主義像に基づいている。
しかし、リーマンショックに端的に示されるように、現代の資本主義においては、金融が重要な意味を持っており、オックスフォード版『社会学辞典』の「資本主義」の項では、このような新たな状況に旧来の産業資本主義モデルだけでは対応できないのではないかという指摘がされている。
そこで、現代の世界的規模の変動を「資本主義の新たな展開」という切り口から捉えることを本シンポジウムの目的とする。
第一報告者の正村俊之氏は、「ポスト産業資本主義の論理」を金融資本主義と市場原理主義というふたつの特徴から捉え、また、そのなかで貨幣が持つ意味について報告する。
第二報告者の宇城輝人氏は、あらゆる仕事を賃労働に仕立てる「賃労働社会」がはらんでいる問題を剔出し、現代社会における労働と生活の関係について報告する。
第三報告者の間々田孝夫氏は、現代の消費のありかたを「第三の消費文化」として捉えながら、消費文化と現代資本主義との関わりについて報告する。
いずれの報告も、既存の社会学にはなかった資本主義の新たな展開に関する深い洞察と理論的可能性を感じさせるものになるであろう。
討論者の吉田純氏は情報社会論の観点から、また、足立重和氏はコミュニティ論の観点から、各報告のあいだの共通点と相違点、あるいは報告では取り上げられなかった側面についてコメントを行う。
フロアも含めた討論のなかで、本シンポジウムが、新たな『経済と社会』の可能性を追求していく契機となれば幸いである。

<報告者>正村俊之(東北大学)・宇城輝人(福井県立大学)・間々田孝夫(立教大学)
<討論者>吉田純(京都大学)・足立重和(愛知教育大学)
<司会者>蘭信三(上智大学)・荻野昌弘(関西学院大学)
(研究活動委員 荻野昌弘・蘭信三)

シンポジウム第2部会  社会調査とデータ・アーカイブ

社会学的研究において社会調査データのもつ重要性はますます高まっている。
近年、公開された社会調査データ・アーカイブにアクセスして、誰もが統計分析を行うことができるという環境整備が進められてきた。
このシンポジウムでは、社会調査データ・アーカイブのあり方をテーマとして、その現状と課題を明らかにし、さまざまな専門領域の社会学者による議論を通じて、今後の発展の可能性を考えたいと思う。
第一報告者は佐藤博樹氏で、東京大学社会科学研究所の社会調査・データアーカイブ研究センターが運営する、国内有数の大規模データアーカイブSSJDAの現状と課題についてお話しいただく。
第二報告者は川端亮氏で、大阪大学大学院人間科学研究科の経験社会学研究室が運営する、社会調査データベースSRDQについてお話いただく。
SRDQはWeb上で直接分析できる機能を特徴としている。
第三報告者は岩井紀子氏で、大阪商業大学JGSS研究センターによる日本版総合的社会調査(JGSS)等、大規模社会調査の実施者の立場から、データの寄託や公開に関わる問題についてお話しいただく。
いずれのプロジェクトも、日本における計量社会学や社会調査法、そしてそれにとどまらず、さまざまな社会学、社会科学の領域で、重要な研究基盤を提供しているものである。
3つの報告に対して、真鍋一史氏、中野康人氏に、国際的な動向の観点や、アーカイブ利用者側の観点からコメントをいただき、フロアとともに議論を深めたいと思う。

データ・アーカイブの管理運営、データの寄託、データの利用、国際比較など、さまざまな立場・視点から、データ・アーカイブのあり方、社会調査データの公開の仕方、2次データ分析の意義等について議論となるだろう。
計量分析を主たる研究手法としていない社会学者にとっても、データ・アーカイブの利用についてコンパクトにまとまった情報が得られるので、研究・教育に大いに役立つシンポジウムになると思う。
たくさんのご参加をお待ちしています。

<報告者>佐藤博樹(東京大学)・川端 亮(大阪大学)・岩井紀子(大阪商業大学)
<討論者>真鍋一史(青山学院大学)・中野康人(関西学院大学)
<司 会>轟 亮(金沢大学)・桜井 厚(立教大学)
(研究活動委員 轟 亮・桜井 厚)

4. 大会プログラム

大会当日のプログラムは、こちらのリンクからダウンロードして下さい。

会費納入のお願い、及び東日本大震災被災者への会費免除のお知らせ

今年度は、大会受付での学会費徴収を取りやめたこと、そして、前記事「事務支局の設置、及び事務局の電話・ファックス・メールアドレス変更について」に記したような事情のため、9月中旬にすでに2011年度会費を納入頂いている方を除く全会員に、学会事務支局より(ニュースとは別便で)会費納入依頼状をお送りいたします。それに従って会費納入のほど、よろしくお願い申し上げます。2012年度以降は、5月に請求、2月に未納者に督促、となります。

会費を年度末(3月31日)の時点で3年分滞納していると会員資格を喪失します。学会事務委託後は、この手続きが機械的にならざるをえませんので、ご注意下さい。

なお、2011年度大会総会で、「東日本震災被災者の2011年度会費を免除すること」が決定されました。被災され、会費免除を希望される方は、学会事務局(事務支局ではなく)までその旨をご一報のほどお願いいたします。

 

工藤保則事務局担当理事

事務支局の設置、及び事務局の電話・ファックス・メールアドレス変更について

関西社会学会は、これまで会長所属大学に大きな負担をかけながら学会事務局機能を維持してまいりましたが、900名を超える規模になってからは、この方式が限界に来ており、その根本的な解決をはかることがここ数期の理事会の喫緊の課題となっておりました。今期理事会は、この問題を事務局機能の一部を外部委託することで解決するということを共有認識としてスタートいたしました。

1年かけて慎重に検討を重ね、京都に本社のある中西印刷株式会社に、2011年9月1日から、会員管理業務、会計業務、事務支局業務(電話・文書の受付等)を委託することを提案し、2011年度大会総会で承認されました。また、外部事務委託費用を捻出するために、2012年度から一般会員の会費を4500円から6000円に、学生会員の会費を3500円から4500円に値上げすることも合わせて提案し、同様に2011年度大会総会で承認されました。

なお、今後は、入退会、会費、名簿情報変更などの連絡、問い合わせは、下記に示す「関西社会学会事務支局」までお願いいたします。

  • 関西社会学会事務支局
    • 〒602-8048 京都市上京区下立売通小川東入西大路町146番地 中西印刷(株)内
    • TEL:075-415-3661 FAX:075-415-3662
    • Email:ksa@nacos.com
      • スパムメール防止のため、アットマークを全角にしております。メールを送信されるときには、アットマークを半角に変えて下さい。

また、事務支局の設置に伴い、事務局の電話番号、ファックス番号、メールアドレスが以下のように変更になります。

  • 関西社会学会事務局
    • TEL/FAX:077-543-7601
    • Email:KanshaOffice@gmail.com
      • スパムメール防止のため、アットマークを全角にしております。メールを送信されるときには、アットマークを半角に変えて下さい。

片桐新自財務委員長

日産財団より、「平成23年度研究助成社会学分野」募集のお知らせ

学会員の皆さま
日産財団さまより、平成23年度研究助成社会学分野に関し、ご連絡いただきました。
お申込みになる場合は、こちらの募集要項を参考にしてください。
なお、募集要項の内容につきましては、下に転載させていただきます。
ご一読ください。

********以下、募集要項より転載。********
日産財団 平成23年度研究助成社会学分野 募集
日産財団は、下記研究助成を募集致します。
※詳しくは財団HPをご覧ください。
  • 研究分野 低炭素社会の「移動」に関する新たな価値創造のための社会学研究
  1. 「生活者が求める移動システム」に関する質的調査研究
  2. 「若者の移動に対する意識・価値観の変容」に関する研究(含む近未来予測)
  3. 「移動に対する民族、地域による意識・価値観の違い」に関する研究
  4. 「移動体の遊戯性(アート、デザイン等)の変容」に関する研究(含む近未来予測)
  • 選考委員長 西本清一(京都大学教授 物理化学)
  • 選考委員 奥野卓司(関西学院大学教授 社会情報学)他
  • 申請者の資格 日本国内外の非営利の学術研究機関に所属する研究者(学生を除く) ※共同研究者は修士課程以上
  • 助成金額 100万円程度(年間)
  • 採択予定件数 7件程度
  • 助成期間 平成24年4月より1年間
  • 応募方法と申請期間 当財団HPから申請 平成23年9月15日(木)~10月15日(土)
  • 問い合わせ先 公益財団法人日産財団事務局 Tel 03-3543-5597/E-mail sato(アットマーク)nissan-zaidan.or.jp

2012年度大会開催校について

会員の皆さま

2012年度の第63回大会は、開催校を皇學館大学にお願いすることになりました。
今年度大会総会で、上久保達夫先生よりお引き受けいただく旨のご挨拶を頂戴し、決定いたしました。

なお、日程は2012年5月26日(土)・27日(日)の予定です。

近畿大学、公募情報(2011年8月31日〆切)

会員の皆さま

近畿大学文芸学部さまより、社会学にかかわる専任教員の公募情報について、ご連絡いただきました。

  • 専門分野
  1. 文化資源学(社会学、現代学、地理学などを専門分野とし、ジェンダー論の観点からの業績を有することが望ましい)
  2. 西洋史学(西洋通史が担当可能で、時代・地域を問わず幅広く指導できること)
  • 担当科目
  1. 文化資源学概説、女性学・男性学、近畿文化論、近畿現代文化探索(近畿をフィールドとした実習科目)など
  2. 西洋史、世界の文化遺産、世界史概説、世界史講読など
  • 募集人員および任用職名
  1. 文化資源学  1名(講師または准教授)
  2. 西洋史学  1名(講師または准教授)

なお、詳細については、右リンク先の公募情報を必ずご確認ください。
締め切りは2011年8月31日です。

 

第62回関西社会学会大会奨励賞決定

第62回関西社会学会大会奨励賞決定について

大会奨励賞選考委員会委員長 三上 剛史

本学会が大会奨励賞を授与するのは,今年で6回目となりました。本賞は,学会大会において発表された若手会員の一般報告の中から優秀な報告に学会賞を授与するものです。

甲南女子大学で5月28日,29日に開催された第62回大会の奨励賞選考につきましては,本賞の対象となる48点の一般報告を選考委員会で厳正かつ慎重に審議した結果,下記の2点の報告が「関西社会学会大会奨励賞」に選ばれました。

2名の報告者にはおのおの賞状ならびに2万円の賞金が授与されました。受賞者氏名,報告題目,報告要旨は下記のとおりです。本賞の選考等にあたり,司会者をはじめ選考委員ならびに会員の方々には多大なご協力を賜りました。ここに厚くお礼を申し上げますとともに,本賞を契機として若手会員の研究の進展と大会報告の活性化,ひいては社会学のいっそうの発展が可能になればと期待しております。

受賞者氏名(50音順)

  • 安達智史 氏(日本学術振興会) 報告題目:多文化主義をめぐる論争──再帰性・アイデンティティ・文化──
  • 藤原 翔 氏(大阪大学) 報告題目:きょうだい構成と地位達成──マルチレベルモデルによる出生順位効果の分析──

報告要旨

安達氏の報告は,多文化主義をめぐる論争における論点の一つである,アイデンティティと文化との関係について,「再帰性」という観点から検討しようとするものであった。Ch.テイラー,A.ギデンズなどを比較対照し,多文化主義は,アイデンティティの「一つの」源泉として文化を擁護すべきであるが,「それは個人の自律性を評価・伸張するためのものでなければならない」とする結論を導き出している。

藤原氏の報告は,個人の地位達成に影響するものとして,家庭内の異質性である出生順位に注目し,「職業とパーソナリティ」調査(東京大学)などの「きょうだいデータ」を用いて,マルチレベル分析によって,その影響を分析しようとしたものである。結論として,年齢コーホートごとに,出生順位ときょうだい数の効果が,教育達成と職業達成に対してどのように影響しているかが明らかにされている。

選考概要

選考にあたっては,司会者から寄せられた「選考評価用紙」における評価を重視し,当日レジュメ,報告要旨集なども参照したうえで,奨励賞選考委員会において慎重に検討し,上記2点を大会奨励賞受賞報告とすることに決定しました。

選考委員会は次の5名の理事によって構成されています。大野道邦(会長),三上剛史(選考委員長),芦田徹郎(選考委員),神原文子(研究活動委員長),牟田和恵(学会誌編集委員長)。

なお,来年度に報告される若手会員の目安としていただくために,選考の基準・方法についてお知らせしておきます。
選考は,司会者が記入する選考評価用紙に基づいて行われます。司会者には,「学問的レベル」,「プレゼンテーション能力」,「応答能力」,「当日報告レジュメ」などを総合的に判断した評価をお願いしています。各部会において,奨励賞受賞候補として推薦できる報告があった場合には,各部会から1点のみ推薦していただき,その評価をお願いしています。司会者による選考評価用紙の評価を重視しながら,人数の絞り込みや,評価の妥当性について選考委員会で判断し,概ね5名以内の受賞者を決定します。

『フォーラム現代社会学』第10号

『フォーラム現代社会学』第10号(2010)の目次は、以下の通りです。

目次

  • 特集Ⅰ 暴力と人間
    • はじめに(好井裕明)
    • 「治癒」としての暴力と非暴力(酒井隆史)
    • 家族と暴力─ファミリー・バイオレンスの発生とそれへの反応─(井上眞理子)
    • 戦争と性暴力─サバイバーの観点に注目する─(大越愛子)
    • 理不尽な集合暴力は誰がどのように裁くことができるか─ケニア選挙後暴動の事例から─(松田素二)
    • コメント(亘 明志)
    • コメント(荻野昌弘)
  • 特集Ⅱ 労働における差別と排除
    • はじめに(野々山久也)
    • 日本におけるワーキングプア問題と社会的排除─連合・連合総研ワーキングプア調査から─(福原宏幸)
    • 愛知派遣村の支援活動─貧困と排除に取り組むある地域組織のエスノグラフィー─(大山小夜)
    • 基礎自治体による就労支援・雇用開拓─試行錯誤のリアリティ─(筒井美紀)
    • コメント―「労働における差別と排除」と社会学―(上村康裕)
    • コメント─新しい「日本型ワークフェア」に向けて─(阿部真大)
  • 論文
    • 自主防犯活動と街区のポリティクス─京都市繁華街の事例をもとに─(山本奈生)
    • 沖縄戦の犠牲者をめぐる共感共苦の境界線─自治体史誌における「慰安婦」と「慰安所」の記述に着目して─(玉城福子)
    • 新労働党の「テロリズム防止」政策の批判的検討─ポスト・テロ時代の社会統合について─(安達智史)
    • 「フリ」による「オチ」の投射─会話分析によるアプローチ─(平本 毅)
    • 「京都ネットワーク」と「芸術家村」─公共圏における知識人論を分析視角として─(園 知子)
  • Abstracts
  • 学会活動報告
  • 2010年度大会プログラム
  • 諸規定
  • 編集後記(牟田和恵)

 

『フォーラム現代社会学』第10号
関西社会学会 編集・発行
2011年 6月発行
B5判/198頁
ISBN978-4-7907-1535-1